「トイ・ストーリーは人生そのもの」ダイヤモンド☆ユカイ、『君はともだち』と自身の半生を振り返る

「トイ・ストーリーは人生そのもの」ダイヤモンド☆ユカイ、『君はともだち』と自身の半生を振り返る
(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

最新作『トイ・ストーリー4』が、7月12日(金)より全国公開となる。

「人は誰しも、目指す、目指さないに関わらず大人になる。子供の頃は、“大人になったら物語は完結するんだろう……”と想像してたけど、実際は全くそんなことはなくて。大人になっても新しい冒険や挑戦は待っている。まさにこの『トイ・ストーリー』は、そんな人生そのものだよね。一緒に成長している実感があるし、自分の人生を鏡で見ている気持ちになる時がある」

と、ディズニー/ピクサーの大ヒットCGアニメーション長編映画『トイ・ストーリー』シリーズの日本語主題歌「君はともだち」を歌い続けているロックシンガー・ダイヤモンド☆ユカイ(以下:ユカイ)は、同シリーズを想い返し、そこに自身のこれまでの半生を重ね合わせるように回想した。
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1995年の初公開から約四半世紀。ここまで3本の続編を断続的に公開してきた『トイ・ストーリー』シリーズ。そんなシリーズの重要場面で毎度流れてくる、ややアダルティでジャジー、それでいて軽やかで聴いているだけでちょっとした勇気が出たり、“自分は一人じゃない”と思わせてくれる歌がある。<俺がついてるぜ~>のフレーズでお馴染みの『君はともだち』だ。オリジナルを歌うのはアメリカのベテラン・シンガーソングライター、ランディ・ニューマンだが、その日本語版はユカイによって歌い続けられている。

ディズニーからの歌唱のオファーに最初はピンとこなかった


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ユカイが初めて『君はともだち』を歌ったのは今から23年も前のこと。現在57歳であるから、30代中頃のことだ。それは彼のバンドでの大成功~ソロのロックシンガーとして大活躍していた時期にもあたる。

「正直、最初はディズニー自体にピンとこなかった。当時はギラギラのロックンロールをやってたから。もちろん子供の頃はミッキーマウスとか好きだったけど、当時は怒りを込めて叫んで歌っていたわけだからね(笑)。だから当初は、『なんで俺に声が?』って感じで。でも、自分としてもバンドを解散して、バンドとはまた違う自分が歌う歌を探っていた時期でもあって。まずは聴かせてもらったんです。そうしたら大好きなランディ・ニューマンが作って歌った歌であることが分かって……」

ランディ・ニューマンは1943年、L.A.生まれのシンガーソングライター。現代アメリカ音楽界における最高のソングライターとの誉れも高い。1970年には彼の作った「ママ・トールド・ミー・ノット・トゥ・カム」をスリー・ドッグ・ナイトがカバーして全米第1位となり一躍ソングライターとして脚光を浴びる。1972年にリリースされたアルバム『セイル・アウェイ』にて“最高傑作”との呼び声も高い彼だが、1980年代以降は映画音楽制作を中心とした活動にシフト。「レナードの朝」「マーヴェリック」等々、グラミー賞のみならず、今やアカデミー賞やエミー賞の常連にもなった。また、ディズニー/ピクサーの映画作品では、「カーズ」「モンスターズ・インク」「バグズ・ライフ」の音楽も手掛けている。
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「彼の風変わりな面も含め、元々ランディのことは好きだったんです。『You've Got a Friend in Me』(※『君はともだち』の原曲)を聴かせてもらったら、かなりブルージーな歌で。“おっ、この歌いいかも!”って。何か見つかった感じがあったんだよね。それから日本語の歌詞が完成して。見たらすごくシンプルなフレーズばかりで。その作詞を担当したのが、これまた俺が好きだった中川五郎さんだった。日本語の持つ意味がまったく変わったよね。訳詞ではあるんだけど、きちんと日本語なりの表現がなされていて。もう別の曲なんだよね、ある意味」



とはいえ、あまりにシンプルでストレート過ぎて当初は自身のライブで歌う際には恥ずかしく、オリジナルとミックスして歌っていたと笑うユカイ。

「だけど段々とその日本語版にも愛着が湧いてきて。映画も毎度ジーンとくるものがあったし。ある時、心の扉を開いてくれたんだよね。こういったことを『サムシング』って俺は呼んでるんだけど、目に見えない素晴らしさというか。それを歌にしたいなとずっと思っていて。それがこの『君はともだち』にはあった。これまで何回歌ったか思い出せないぐらい歌ったよね。それでも全然飽きない」

「君はともだち」は自分だけの歌ではなく、みんなの歌でもある


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今となっては自身のライブに於ける鉄板のレパートリーになっていると同曲を語るユカイ。歌い続けるうちに自身の中で、「育ってきている実感がある」と加える。



「気づけば老若男女、当時観ていて今では大人になった方も、最近映画を観て知った小さい子も、幅広い層で楽しめる歌になっていたんだよね。自分としても歌えば歌うほど新しい感覚も得られて。歌う度に自分でもグッときちゃう(笑)。このシリーズ中に自分も男性不妊を克服して子供を授かったりしたし。より歌の意味合いも変わってきて。『トイ・ストーリー』シリーズとともに自分自身や生き方、考え方といった部分で多分に成長させてもらったところはある」

実に23年ぶりの新録となった今回。前歌唱を踏襲しつつも、より円熟味が増し、さらにブルージーに、ライブで歌い続けてきたが故のその場の空気感に沿った、より自然な歌い方への流れを擁しているように感じた。
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「ずっと歌い続けていくうちに、今ではもうユカイさんのものになっているし、ユカイさんの今の歌で入れましょうよ」と今回の新録の提案をもらったと語るユカイ。23年ぶりのレコーディングに際しては、どのような心持ちで挑んだのだろう。

「やはり重みが違いました。当時とはまた違った重みが自分の中で育っていて。合わせて、自分もだけど、この曲とともに育ってきたみなさんの想いを感じながら歌いました。今では確実に、この『君はともだち』は自分だけの歌ではなく、みんなのものでもありますから」

男性不妊を克服して授かった子供への想いも込めて歌った


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『トイ・ストーリー4』には『君のため』という、こちらもユカイが歌った同作品のための新曲がある。こちらもオリジナル版の作詞・作曲・歌唱はランディ・ニューマンによるもの。ニューオリンズジャズ風のゴージャスなサウンドにゴスペルも交じえたテイストが印象的な同曲。どこか弾んだリズムやウキウキした感じを擁しているのも特徴的だ。



「最初に聴かせてもらって、ランディ・ニューマンにしてはシンプルな歌だなって。ほら、彼はちょっと難しいことをシンプルに聴かせるのが上手い方じゃない? 最初はロックンロールでプレスリーみたいじゃん。割と昔の王道のロックンロールで来たなって」
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現在、9歳と7歳の双子の3人の父でもあるユカイ。そう考えると、同曲の歌詞にある<君のことほっとけないさ>や<君はゴミ屑なんかじゃない>等のフレーズも含め、どこか自身の子供に歌いかけていたり、オーバーラップするところもあったのではないだろうか。

「主人公のウッディがあれだけ精神的に成長して、大人になって、新参のおもちゃを説得するシーンがあるんだけど、そこにすごく親心みたいなものを感じたんだよね。自分も男性不妊を克服して、47歳になって子供を授かって、今や3人いるけど、自分の子供に言い聞かせているような想いも込めて歌わせてもらった」
「トイ・ストーリーは人生そのもの」ダイヤモンド☆ユカイ、『君はともだち』と自身の半生を振り返る
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そんななか、この『トイ・ストーリー』シリーズと自身を照らし合わせてもらった。

「シリーズを追うごとに自分の人生も一緒に成長させてもらってきた映画だよね、やっぱり。『トイ・ストーリー』1作目である意味、第一の扉を開ける挑戦をして。『トイ・ストーリー2』では冒険をすることによって更に世界が広がっていって。『トイ・ストーリー3』で別れみたいなものを味わい、また『トイ・ストーリー4』で新たな冒険に出る。そんな出会いと別れと成長を感じさせてくれる映画。まさにこの『トイ・ストーリー』こそ、人生そのものだね」
「トイ・ストーリーは人生そのもの」ダイヤモンド☆ユカイ、『君はともだち』と自身の半生を振り返る
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歌に、物語に、聴くたび、観るたびに新しい発見や気づき、自身の成長を実感させてくれる同シリーズ。『トイ・ストーリー4』もきっと多くの観た者、聴いた者に、この物語のその後を夢想させ、そこに自身を重ね合わせ、今後へと物語を育ませていくことだろう。

取材・文/池田スカオ和宏

作品情報


「トイ・ストーリーは人生そのもの」ダイヤモンド☆ユカイ、『君はともだち』と自身の半生を振り返る
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トイ・ストーリー4
7月12日(金)全国ロードショー
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2019 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
https://www.disney.co.jp/movie/toy4.html

<ストーリー>
“おもちゃにとって大切なのは子供のそばにいること”。新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズらの前に現れたのは彼女の一番のお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう……。ボニーのためにフォーキーを救おうとするウッディを待ち受けていたのは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な出会い、そしてスリルあふれる遊園地での壮大な冒険だった。見たことのない新しい世界で、最後にウッディが選んだ“驚くべき決断”とは…? 世界中が涙した前作を超える、「トイ・ストーリー」史上最大の感動のアドベンチャー。その結末は、あなたの想像を超える──。

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