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「いだてん」ロサンゼルスオリンピック「実感放送」が敗者をよりドラマチックに演出、紙食うな30話

       
NHKの大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」、先週8月11日放送の第30話では、1932年のロサンゼルスオリンピックがついに開幕する。前回29話で描かれたように、日本水泳陣の総監督の田畑政治(阿部サダヲ)は、1ヵ月前に現地に入ると、選手たちにあらためて男子6種目の完全制覇を厳命していた。監督の松澤一鶴(皆川猿時)ほか、選手たちは田畑がどうしてそこまでメダルにこだわるのかと疑念を抱くも、前年の満州事変以来、重い空気が漂う日本を明るくしたいとの一念ゆえだと知り、納得する。
「いだてん」ロサンゼルスオリンピック「実感放送」が敗者をよりドラマチックに演出、紙食うな30話
イラスト/まつもとりえこ

ピンチが生んだ「実感放送」


7月30日、選手たちが開会式に出発しようとしていたところ、大横田勉(林遣都)がトイレからなかなか出てこない。大横田は活躍の期待された若手選手の一人だが、どうも腹の調子がよくないらしい。水泳はこのあと大会8日目の8月6日から始まった。100メートル自由形では、宮崎康二(西山潤)が1位、河石達吾が2位となる。ゴールした宮崎を、ノンプレイングコーチの高石勝男(斎藤工)が涙ながらに抱きしめた。

このロサンゼルスオリンピックでは、日本放送協会から河西三省(トータス松本)や松内則三(ノゾエ征爾)らアナウンサーが派遣され、日本に向けてラジオで実況放送を行なう予定だった。しかし、開催直前になってアメリカの大会組織委員会から待ったが入る。ラジオで実況すれば、競技会場から客足が遠のくというのがその理由だった。日本に放送する分には問題ないはずだが、特例は認められないという。しかたがないので、アナウンサーたちは、競技が終わってからその日の結果だけ伝えるつもりでいた。そこへ田畑が、それでは写真も載せる新聞に勝てないと新聞記者らしい疑問を呈す(日本の新聞各社は競技の写真をどこよりも早く載せるべく、船と飛行機でリレーして日本まで送り届ける体制をつくっていた)。ここから、競技をアナウンサーたちが観戦して記憶したうえ、スタジオに戻って、あたかも実況しているかのように競技の様子を再現して伝える「実感放送」というアイデアが生まれた。実感放送では、スタジオに選手も呼ばれ、そこで自ら試合を再現し、競技後の感想も述べるというスタイルがとられた。「いだてん」の劇中では、その光景が再現されていたが、水泳の放送ではバケツに汲んだ水をかき回して効果音をつけたりと、ラジオドラマの収録風景のようでもあった。

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「「いだてん」ロサンゼルスオリンピック「実感放送」が敗者をよりドラマチックに演出、紙食うな30話」の みんなの反応 4
  • 匿名さん 通報

    毎週楽しみにみています。阿部サダヲの芝居が素敵です。視聴率はいだてんよりも裏の日曜美術館が心配です。

    3
  • 匿名さん 通報

    食べ過ぎって!食事に気を遣う現在のアスリートのイメージとは全然違いますね。でもオレンジもメロンも食べ放題・・きっと死ぬほど美味しかったんだろうな~

    2
  • 匿名さん 通報

    たかだか視聴率5%のドラマに、こんなに一所懸命記事にする価値があるの?

    1
  • 匿名さん 通報

    国民の94%が見ようともしないドラマに受信料をたくさんつぎ込んでるなんて、ひどい。

    1
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