「スカーレット」98話「ただの陶芸好きのおばさんや」と言われてしまう喜美子
連続テレビ小説「スカーレット」98話。木俣冬の連続朝ドラレビューでエキレビ!は毎日追いかけます

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連続テレビ小説「スカーレット」 
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~
「スカーレット」98話「ただの陶芸好きのおばさんや」と言われてしまう喜美子

『連続テレビ小説 スカーレット Part1 (1)』 (NHKドラマ・ガイド)

第17週「涙のち晴れ」98回(1月28日・火 放送 演出・佐藤 譲)


初めて穴窯で焼いた器は焼きが甘く失敗に終わる。
武志(中須翔真)は照子の娘・芽ぐみから少女漫画を借りて読み「男と女の違い」について学び、女はシクシクするものと思って喜美子(戸田恵梨香)を心配する。

でも喜美子はシクシクしない。冷静に失敗について考えていた。陶芸は感性だけでなく科学的に検証を繰り返していかないとならない仕事なのだなあと思う。こういうときの戸田恵梨香は知的な雰囲気が出ている。どうしても「SPEC」の当麻を思い出してしまうけれど。
「SPEC」は戸田恵梨香のスケールの大きな頭の良さ(ようするに天才ぽさ)とそれゆえのどこかクールな個性の見せ方が巧かった。頭脳が活発に動いて真実に近づいていくところを真面目にやるとちょっとタイクツになっちゃうところを、いろいろ派手な見せ方を工夫していた。
「スカーレット」はさすがにそういうドラマではないから、例えば、武志と人参のエピソードでバランスをとっている。
2回目も失敗という残念な展開を、武志のエピソードで少し緩和している。しかも、たぶん、これまで人参を食べられなかった武志が人参をついに食べられるようになることで、母や幼馴染の女の子と触れ合いながら武志が成長していく姿を描いている。一見、穴埋めのように見えて、時間の流れを子供を通して書いているところは評価に値する。

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