
(これまでの木俣冬の朝ドラレビューはこちらから)
連続テレビ小説「スカーレット」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

『連続テレビ小説 スカーレット Part1 (1)』 (NHKドラマ・ガイド)
第25週「炎は消えない」148回(3月27日・金 放送 演出・中島由貴)
最近の川原家は台所があたたかく感じる。以前はわりとざっくりしていて、大阪女中時代に丁寧な暮らしを学んだことが生きているように感じないなあとやや残念に思っていたが、最近はそれが戻ってきたような気がする。思うに、喜美子(戸田恵梨香)が武志(伊藤健太郎)のために心を込めているからだろう。そう、大阪時代、喜美子は荒木荘の人たち、ひとりひとりに心を込めていた。八郎(松下洸平)との暮らしに心を込めてなかったってことになってしまうが、陶芸に心を奪われていたのだと思う。それで八郎は去っていったのだから。
「みんなの陶芸展」の初日
湯気の立つあたたかい台所。味噌汁をつくる喜美子。今日は、「みんなの陶芸展」の初日。
八郎もはりきって名古屋からやって来た。
八郎のひょこひょこした仕草、こういうおっちゃん、関西圏にいるわ〜。よく人間観察しているなあと思う。
ちや子が草間の手を握り……
陶芸展には、喜美子の手紙を読んでやって来たちや子(水野美紀)と草間(佐藤隆太)がいた。お互い、なんだか気になる素振り。なんと、仕事で出会っていた。軽く挨拶を交わしていると、照子(大島優子)が「草間さん!」と声をかける。草間流柔道の話を聞いて、ちや子はびっくり。喜美子と草間が繋がったのだ。このとき、手前で、とりゃ〜とジェスチャーしてあたふたしてる水野美紀の芸達者っぷり。それと、大島優子のほうが佐藤隆太よりおばちゃんになった感出して逆転してしまった感。突然出てくると老けるのが難しいのだなと、溝端淳平に次いで思った。
>あのとき真奈が描いた武志の絵が、常治とマツの遺影の横に置かれていた そんな場面あった?
>あのとき真奈が描いた武志の絵が、常治とマツの遺影の横に置かれていた >そんな場面あった? ないよ ただの想像だよ
死がたくさん出てきた。照子の兄と父。医学生の妹。信作の祖母。常治とマツ。真奈の祖母。智也。武志26歳の誕生日を前に病死。あのとき真奈が描いた武志の絵が、常治とマツの遺影の横に置かれていたのが物悲しい。