THE RAMPAGE 山本彰吾・武知海青|ストリート出身 × ダンスエリート 対照的なパフォーマー

THE RAMPAGE メンバー分析<山本彰吾・武知海青>

EXILE TRIBEの中で、16人という最多人数を誇るグループがTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE(以下、THE RAMPAGE)だ。しかし、彼らのライブを観ると、各人の個性と16人である必要性が見えてくる。

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9月19日にはABEMAの『LIVE x ONLINE IMAGINATION』で、コロナのためにわずか4公演で中止となってしまった『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2020 “RMPG”』の再演と、9月30日にリリースされる新曲「FEARS」の初パフォーマンスを行った。
そこには、昨年のツアーよりも音楽的に各段に進化した16人の姿があった。

今、「EXILE TRIBEの中で、一番ライブチケットが取れない」と言われているTHE RAMPAGE。人をたきつけるライブを生み出す個性的なメンバーを紐解きつつグループの魅力に迫る特集の第5回目は対照的なパフォーマー、頭脳派の山本彰吾と肉体派の武知海青を紹介しよう。

THE RAMPAGE 山本彰吾・武知海青|ストリート出身 × ダンスエリート 対照的なパフォーマー

ストリートで培ったテクニカルなダンスが武器、山本彰吾

山本彰吾は岡山県出身、1995年10月6日生まれの24歳。「やましょー」の愛称で呼ばれている。小柄な体格だが、そこから繰り出すパワフルでテクニカルなダンスは圧巻。また、ライブの構成や振付などクリエイティブなアイディアを出すTHE RAMPAGEの頭脳でもある。


子どものころからEXILEに憧れていた山本は、エミネムの映画『8Mile』でHIPHOPにも興味を持つようになり、中学時代から本格的に地元でストリートダンサーとしての活動をスタートさせた。得意なジャンルはHIPHOPで、1歳年上の姉と「blood」というHIPHOPダンスユニットを組んで踊っていたという。

16歳のときには日本を含め世界中で大ブレイクを果たした、アジア発のスーパー歌姫として話題になったシャリースの一般公募ダンサーに選ばれ、「One Day」ミュージックビデオのJapan editionや、ジャパンツアーにも参加した。地元では、ダンススクールでキッズレッスンの講師も担当していたという。

2014年には、LDHのスクールEXPGからの参加者が多い中、外部からEXILEの新パフォーマーを選出する『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』に挑んだ。ファイナル一歩手前まで勝ち上がり、このオーディションに参加していたLIKIYA、陣、神谷健太、与那嶺瑠唯、岩谷翔吾、浦川翔平、藤原樹、武知海青と共に、THE RAMPAGE候補生に選ばれたが、この中でEXPG生でなかったのはLIKIYA山本だけというところからも、その実力がうかがえる。


冒頭でも述べたように、THE RAMPAGE内ではライブの構成や振付も担当。「13 SAVAGE Introduced by AK-69」やTikTokでも人気の「Can't Say Goodbye」、「WELCOME 2 PARADISE」「Move the World」など、さまざまな楽曲の振付を手掛けている。また、パフォーマンスだけでなく、グループ内ユニットMA55IVE THE RAMPAGEにも所属し、ライブでラップも披露している。

音楽活動のほかには、俳優として『HiGH&LOW』シリーズに出演。岩田剛典(EXILE/三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)演じるコブラ率いる山王連合会の下っ端ヒカル役を担当。ヒカルとコンビのケンは、メンバーの岩谷翔吾が演じている。


また、有料のEXILE TRIBE FAMILY & EXILE TRIBE mobile内では「やましょ~の作業用BGMにでもどうぞ。」というラジオ番組を毎週月曜日に更新しているが、9月21日の放送で100回を数えた。彼のウィットに富んだトークと真摯なお悩み相談で、人気のコンテンツになっている。

プライベートでは、YouTubeばかり観ているというインドア派(だから色白?)。イラストも得意で、PEETECH FARM.名義でメンバーのイラストをInstagramにアップしている。

THE RAMPAGE 山本彰吾・武知海青|ストリート出身 × ダンスエリート 対照的なパフォーマー


ダンスは2歳から! 生粋のダンスエリート、武知海青

小柄の山本に対して、メンバー随一の肉体美を誇るのが、武知海青だ。兵庫県出身、1998年2月4日生まれの22歳。
実家がダンススタジオを営んでおり、ダンスは2歳から習い始めたという生粋のダンサー。小学生時代から数々のダンスコンテストで優勝を手にしている。

ダンス一筋かと思いきや、小学生の時に水泳の選手としてジュニアオリンピックに出場経験があるというスポーツマン。元々ガタイがよかったが、2019年には約3カ月減量とトレーニングを重ねて、夏が一番似合う男女を決めるボディコンテスト『Summer Style Award 2019 ROOKIE CHALLENGE CUP』の「Stylish Guy」部門で総合優勝。今ではTHE RAMPAGEのボディ担当、筋肉担当として活躍している。

ダンスエリートともいえる武知は、実家のスタジオで活動しながらEXPG大阪校に特待生として通っていた16歳のとき、山本と同じく『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』に挑戦。
ファイナリストにまで勝ち残り、THE RAMPAGE候補生に選ばれた。

テレビ番組『週刊EXILE』がオーディションの模様を紹介する際、有望な参加者に密着するのだが、ジュニアオリンピック出場など話題の多い武知には、実家にまで密着カメラが付いた。同オーディションに出場していたからは「海青はネタが多い。俺には何もネタがないからうらやましかった」というコメントも……。

THE RAMPAGE 山本彰吾・武知海青|ストリート出身 × ダンスエリート 対照的なパフォーマー

得意なダンススタイルはジャズとクランプ。『LIVE x ONLINE IMAGINATION』ではバラード曲「Starlight」での武知、山本、藤原樹のジャズダンスを基調にした流れるようなパフォーマンスと、3人のボーカリストとの調和が感動的だった。
ストリートが出自の山本、そしてダンスエリートの武知、普通だったら交わらないものが混ざりあうことで起きるパフォーマンスのケミストリーが、THE RAMPAGEのおもしろさでもある。
(坂本ゆかり)

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Profile

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE


『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』『VOCAL BATTLE AUDITION 4』『GLOBAL JAPAN CHALLENGE』の3つのオーディションを通じて選ばれた若き才能たちが集う16人組ダンス&ボーカルグループ


二度の武者修行を経て、2017年1月25日に1stシングル『Lightning』にてメジャーデビュー。2017年12月には初の全国47都道府県全58公演、総勢約12万人を動員したホールツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2017-2018 “GO ON THE RAMPAGE”』を開催。2019年2月からは全国13都市28公演、総勢約26万人を動員したアリーナツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2019 “THROW YA FIST”』を成功させた。


9月30日にはニューシングル『FEARS』をリリースする。

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