後輩・嵐を翻弄する先輩・V6 牧場経営の夢を語る岡田准一ら“勤続25年の男たち”の手ごわさ
『嵐にしやがれ』は毎週土曜よる9時から放送中。画像は番組サイトより

「これ言う?」 岡田准一が唇を触りながら聞くと、「いや、言うっていうか、逆にそんな相談する?」と返した櫻井翔。ぶっさんとバンビのやりとりに続いて、電話が繋がらずご飯に行けない森田剛松本潤
今度は三宅健井ノ原快彦にツッコミ……。

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9月4日のグループ結成日にTwitterを開設。9月23日には52枚目のシングル『It's my life / PINEAPPLE』をリリース、連日のように番組に出演が相次いでいるV6。油断すると追いつけなくなりそうなほどの露出量……。それもそのはず、V6は今年CDデビュー25周年のメモリアルイヤー。

冒頭の会話は、メンバー全員が揃ってゲスト出演した9月19日放送『嵐にしやがれ 秋の2時間SP』(日本テレビ系)でのこと。「V6記念館」では、後輩の嵐を翻弄しながらトークをかき回していた。“勤続25年の男たち”はなかなか手ごわい。

5年ぶりの嵐とV6共演

スーツ姿で登場したV6。それぞれに合ったダークトーンのスーツに身を包み、こなれ感のある着こなしに“余裕”を感じた。MCの二宮和也の進行で、「嵐が見た V6 25周年年表」と題したパネルと共にV6の軌跡を辿った。

ジャニーズJr.時代に一度退所したと明かしたのがリーダーの坂本昌行長野博。坂本はイベント会社で働き、長野はIT系専門学校に進学し、情報処理を学んでいたという。
番組内では語られなかったが、坂本はサラリーマン時代に電車内で偶然にもKinKi Kidsと遭遇したのはいまも語り継がれているエピソードだ。

一方、井ノ原はSMAPのバックダンサーとしてSMAP学園を結成したいというジャニーさんの意向で、松岡昌宏、国分太一と雑誌の取材に応じたものの……。「スフインクスみたいな顔しやがって」と怒られ、その後2年ほど雑誌に出ていなかったという。

話題は、当時の人気について。当時はジャニーズファミリークラブに届いたファンレターを自ら受け取りにいくシステムだった。坂本と長野、井ノ原のファンレターの量は親指と人差し指で手紙の量を示したが、一方、当時爆発的な人気を博していた三宅と森田の剛健コンビは違った。森田によれば「持って帰れないですよ」とファンレターの量を両手で再現。

続いて三宅も「一度には持って帰れない量だよね。せいぜい自分で持って帰るなんてさ、紙袋にバンバン詰めてもらって持って帰れるレベルの量だから。そんな何箱も入ってるヤツ持って帰れないじゃん。だから一回でそんぐら…(笑)…いしか」喋りの途中で井ノ原を見て噴き出した三宅。当時の剛健コンビの人気たるや。


後輩・嵐を翻弄する先輩・V6 牧場経営の夢を語る岡田准一ら“勤続25年の男たち”の手ごわさ
V6は9月23日に52枚目のシングル『It's my life / PINEAPPLE』をリリース

嵐世代のジャニーズJr.たちも憧れた剛健コンビ

剛健コンビが加入してからというもの、ジャニーズJr.がブランド化したと井ノ原。初めてジャニーズJr.単体のコンサートを成し遂げたと二宮が紹介すると、三宅は「ん!?」、森田も「そうっすか?」。当事者とは思えない微妙な反応。三宅が思い出したように「飛天の間、飛天の間!」と連呼した。

ここからさらに展開をみせ、バックダンサーとして大野智が出演していたことがわかると、岡田が改まって「その飛天に出てるってことは……先輩だよね。俺、出てないもん」。「いまはっきりしました。先輩ですね」。そうと分かれば切り替えの早い大野。「え? お前出てなかったの?」 急に先輩ヅラした大野に、「“お前”じゃねぇわ!」と岡田が椅子から立ち上がってツッコミ。二人の間にあった先輩・後輩問題があっさり解決。

今年の『24時間テレビ』でメインパーソナリティーとして、“あったか5兄弟”のキャプテンを務めた井ノ原。すっかり優しいイメージが定着したが、当時を知るメンバーは容赦ない。
「いや、ホントひどい男でしたよ」と森田。ツアーでホテルで寝ていたらシャンプーをかけられたこと、渋谷で遭遇した際も「踊れ」とスクランブル交差点で踊らされたことなどを暴露。

また、別のパートでは大野から井ノ原に不信感を抱いた事件を告白。井ノ原の後ろで踊っていた大野は、振りつけについて指導を受けたという。右足を上に上げて再現しながら、「俺は軽くやった方がカッコいいと思ってたから。俺、正直それカッコ悪いと思ってたから。やんなかったのね、思いっきり」と大野はダサいと思っていたと告白。これを受けて三宅は「井ノ原くん、終わったな。24時間で築き上げたイメージが(笑)」と井ノ原にツッコミを入れながらニッコリ。

当時流行した、古着のジーンズにカルバンクラインのパンツがお披露目されると、「みんな履いてたよね」と櫻井。「香水もしてたよね」と大野が続けた。松本も「踊り方とかもマネしてたよね。
ターンの仕方とか、ちょっとためてたじゃないですか」と投げかけると、森田は頷きながらしみじみと「ためてたねぇー」。続く相葉も「ブーツで踊るっていうのも剛くんが最初じゃなかったですか?」と流れに乗ったが、「お前いたの?」。懐古ネタの流れをぶった切る森田パイセンの一撃。

反対に、二宮からは博さんいじり。楽屋でクルクルドライヤーを流行らせた剛健エピソードに続いて、普通のドライヤーを持っていた長野のことを「1200W」と呼んでいたと明かした。先輩をイジるちょっといたずらっ子な後輩。V6を前にしたからこその、後輩の顔になった嵐。普段はなかなか見られない貴重なシーンだった。

森田の舞台を観劇した松本潤。舞台中は饒舌になるという森田から「今度飯でも行こうよ」と誘われた松本。森田の電話番号を聞いて、数カ月後に電話をしてみると、知らない男性が。次の舞台でも同様に電話番号を聞いたが、今度は使われていない。
すれ違う二人に、井ノ原は「なんで君はさ、何カ月も置いちゃうわけ? こんな饒舌な剛、俺らも見たことない」。

一方、櫻井と二宮から、会うたびに牧場をやりたいと相談していた過去を暴露された岡田。櫻井「マジでやりたかったんですか?」、二宮「なんでやりたかったんですか?」と相次ぐ質問に、「うん」と子どものように頷いた岡田。「いや、いまもやりたいですよ」「ちなみにいま村長になりたい」と岡田。当初「やめて~」と恥ずかしがっていたわりには斜め上をいく返答。

ここでも井ノ原が登場。「なんでその気持ちを汲んでやれなかった」、「俺たちそんな相談一回も受けたことない」。何かと絡んではキレ気味だった井ノ原だが、嵐がコンサート前に楽屋でV6の曲を聴いていると聞けば顔がほころんだ。

同じ事務所のアイドルグループとはいえ、一つとして同じグループはなく、歩むスピードも活動内容も異なる。しかし、こうして集まると会話の節々から兄弟のよう。これぞ“ジャニーズファミリー”。誰かの背中を見て育って、その後にはまた後輩が続く……。
数珠つなぎのようにいくつものグループを応援するのもジャニーズファンの醍醐味の一つ。きっとまた次の節目にも、V6と嵐が顔を揃えて思い出話に花を咲かせてくれることだろう。
(柚月裕実)

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番組情報

日本テレビ系
『嵐にしやがれ』
毎週土曜よる9:00〜
出演/嵐
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