SHINee・オンユ|穏やかな性格の癒し系男子は実力派最強ボーカリスト<メンバー分析>

SHINee オンユの略歴・キャラ分析

SHINee is Back! ついに、SHINeeが2年半ぶりに帰ってきた。

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結成10周年を迎えた2018年の1年間、日韓で全力の活動を行い、12月にリーダーのオンユが入隊。2019年3月にキー、4月にミンホも続けざまに入隊し、彼ら不在の間、末っ子のテミンはソロ活動を行いメンバーたちの帰還を待っていた。


2020年夏から冬にかけオンユ、キー、ミンホが除隊。そして2月22日にリリースした7thアルバム『Don’t Call Me』で約2年半ぶりにSHINeeとしての活動を再開させた。日本でも絶大な人気を誇るSHINeeのメンバーたちの歴史を振り返ってみよう。

SHINeeを支える圧倒的実力の持ち主

連載1回目は、リーダーのオンユを紹介しよう。「穏やかで柔らかい」という意味のオンユという芸名の通り、いつもニコニコしている穏やかな性格と、暖かで柔らかな歌声を持つ癒し系男子。柔らかさと甘さの中に男性的な魅力を隠し持つ歌声と、生歌かCDか区別がつかないほどの安定した実力を併せ持つ、最強のボーカリストだ。

オンユは、1989年12月14日で、中学時代の先生からの「あなたがステージで歌う姿が見たい」という一言がきっかけで歌手の夢を抱いた。
そしてボーカルを学ぶようになり、SMエンターテインメント(以下、SMエンタ)のオーディションに合格し、練習生に。2年の練習生期間を経てSHINeeのメンバーに選抜され、最年長のリーダーとして2008年にデビュー。


新人でありながらデビュー年にイ・ヒョンジの「バニラLove」、「バニラLove Part 2」にボーカリストとしてフィーチャリング参加。デビュー翌年の2009年には少女時代の大ヒットアルバム『Genie』収録のジェシカのソロ曲「1年後(One Year Later)」でデュエットのパートナーに抜擢され、SHINeeの3rdミニアルバム『2009, Year Of Us』に、初のソロ曲を収録。

このソロ曲「The Name」では、韓国のレジェンドボーカリスト、キム・ヨヌとのデュエットを披露したが、キム・ヨヌとはこの後、2018年に彼のアルバム『私はあなた』の「漁場管理」に作詞とフィーチャリングでも参加している。

2010年には『兄弟は勇敢だった』でミュージカルに初挑戦。
同年にはミュージカル『ロックオブエイジ』で主演を務めた。2014年にはミュージカル『雨に唄えば』出演が声帯ポリープのために果たせなかったが、この作品のために習ったタップダンスは、2015年の『SHINee WORLD 2014 〜I'm Your Boy〜 Special Edition in TOKYO DOME』の「Bounce」で披露されることとなった。




2019年の入隊中にも軍のミュージカル『新興武官学校』『帰還』に出演。今後もミュージカル俳優としての活躍を期待したい。

コンサートでは、2010年の『SHINee THE 1ST CONCERT IN JAPAN "SHINee WORLD』のソロコーナーで、タキシード姿でオペラ『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)」を歌い意外な選曲でファンを驚かせたが、その後、韓国、フランスでも同曲を披露している。

また、2015年の『SHINee WORLD 2014 〜I'm Your Boy〜 Special Edition in TOKYO DOME』のソロコーナーでは、テミンのピアノ伴奏で徳永英明の「レイニーブルー」を歌い、広いドームをその歌声で包みこんだ。
その映像を見たという徳永英明本人は自身のライブでオンユのことに触れ、「すごく感激した」「レイニーブルーの原点をみたようだ。だから僕も今日は初心にかえって原譜面通りに歌いました」と絶賛したという。


作詞家のほか、バラエティやドラマでも大活躍

ソロ名義ではミンホが出演したドラマ『花ざかりの君たちへ』OST「In Your Eyes」(2012年)、ドラマ『ミス・コリア』OST「Moonlight」(2014年)、ドラマ『別れの猶予、一週間』OST「Shadow」(2021年)をリリース。2016年にはSMエンタの配信レーベルS.M.STATIONで、イ・ジナとのデュエット曲「Starry Night」、2017年にはロコベリーとアコースティックのデュエット曲「睡眠薬(Lullaby)」をリリースしている。そして入隊5日前の2018年12月5日には初のソロミニアルバム『VOICE』をリリースしたが、その後すぐに入隊することとなった。


歌い手以外にも、作詞家としての顔も持つオンユ。
初の作詞曲は2010年のSHINeeのミニアルバム『Lucifer』収録曲の「Your Name」。以降は「So Amazing」(SHINee『1 of 1』収録/2016年)、「Beautiful Life」(SHINee『1 and 1』収録/2016年)、「漁場管理」(キム・ヨヌ『私はあなた』収録/2018年)、「Illusion」、「Shine On You」(オンユ『VOICE』/2018年)を手掛けている。


音楽以外では、「オニュサンテ(オンユ状態)」と呼ばれる独自の空気感でバラエティでも活躍。レギュラーMCを務めた『夜行性』では、「デコピンでクルミを割る」という特技を披露し話題になった。この他にも、皿からテーブルまで何でもバランスをとって回すという特技もあるなど、器用な一面も持っている。

また、音楽番組『ショー! 音楽中心』でミンホと共にMCを担当したり、サバイバル生活を送る『ジャングルの法則』、韓国の有名料理研究家ペク・ジョンウォンとの『食べて寝て食べて』にレギュラー出演していた。
「チキン大好き!」で知られるオンユだけに、『食べて寝て食べて』では幸せそうな笑顔を見せていた。

バラエティでウケる独自のムードは、SHINeeのコンサートでも良い味を出す。『SHINee WORLD 2017 〜FIVE〜』ツアーでは、「Your Number」の最後にオンユが電話ボックスから意中の人に電話をかけ、毎公演ごとに違うセリフを言ってファンを沸かせる演出があったが、「ちかっぱすいとーよ」「仲良くしてくれへん?」「宮島の鹿ちゃんに会いに行こう」といった方言&ご当地ネタから、「いつも愛してます」「これからもずっと素敵な想い出つくりましょう」という黄色い悲鳴が飛び交うものまで、オンユの一言が会場のムードを変えたが、いずれのセリフも最後にある極上のオンユの笑顔(⌒▽⌒)に癒された。



SHINee・オンユ|穏やかな性格の癒し系男子は実力派最強ボーカリスト<メンバー分析>

『ドクターチャンプ』(2010年)を皮切りに、『ATHENA -アテナ-』(2011年)、『一抹の純情』、『ロイヤルヴィラ』(2013年)など、ドラマにも出演。2016年には最高視聴率41.6%を記録した大ヒットドラマ『太陽の末裔』にヒロインであるソン・ヘギョの同僚医師役として出演し、その繊細な演技が絶賛された。


2020年7月20日に除隊したオンユは、入隊中は「ファンが送ってくれたペンライトの波の写真が力になった」と振り返っていた。
そして兵役中には休暇のたびにボーカルのレッスンを受けていたそうだが、オンユといえばやはり、その歌声だ。新曲「Don’t Call Me」でもオンユのパートになるとガラリと世界観が変わってしまうが、神に与えられた声とはまさに、このこと。

7thアルバム『Don’t Call Me』のグローバルオンラインインタビューでオンユは、「2年6ヶ月ぶりに集まってアルバムを出すことになったんですが、みんなで集まって、久しぶりに活動の準備をしていた時間が本当に幸せでした。お互いが各自の分野で別々なことをしていましたが、また集まってSHINeeとしての素敵なシナジーを出せたと思います。再始動の準備中は、本当に楽しかったです」と、完全体でのカムバックの心情を語ってくれたが、SHINeeとしてのオンユの歌声が聴けるのはうれしい。


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Writer

坂本ゆかり


レコード会社の制作・宣伝、Webメディアの編集長を経てライターに。女性誌、Webなどで主にアーティストのインタビューを担当

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