SHINee・キー|ファッションセンス抜群、語学や料理も堪能なオールラウンダー<メンバー分析>

SHINee キーの略歴・キャラ分析

SHINee is Back! ついに、SHINeeが2年半ぶりに帰ってきた。

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結成10周年を迎えた2018年の1年間、日韓で全力の活動を行い、12月にリーダーのオンユが入隊。2019年3月にキー、4月にミンホも続けざまに入隊し、彼ら不在の間、末っ子のテミンはソロ活動を行いメンバーたちの帰還を待っていた。


2020年夏から冬にかけオンユ、キー、ミンホが除隊。そして2月22日にリリースした7thアルバム『Don’t Call Me』で約2年半ぶりにSHINeeとしての活動を再開させた。日本でも絶大な人気を誇るSHINeeのメンバーたちの歴史を振り返ってみよう。

なんでも器用にこなす万能キー

連載2回目は、オールラウンダーのキーを紹介。

キーは、1991年9月23日生まれ。芸名のキーは、ボーカルもダンスもなんでも起用にこなしてしまう姿を万能鍵(マスターキー)になぞらえたことに由来する。現在はSHINeeとしてはもちろん、バラエティ、ミュージカルといった芸能畑から、SHINeeの衣装スタイリングといったファッション面でも活躍。
日本語、英語などの語学や料理も堪能。まさしく万能ぶりを発揮している。


2005年に開催されたSM全国ツアーオーディションで、8000人の参加者の中から唯一合格したのがキー。学生時代は、毎週末、237キロ離れた大邱からソウルまで練習に通っていたという。両親が共働きだったため、おばあちゃんに育てられたおばあちゃん子。バラエティ番組でも、亡きおばあちゃんの話になるとすぐに泣いてしまうという心優しい姿を見せている。


おばあちゃんが料理上手だったからか、キーも料理が得意で、メンバーや友人に手料理をふるまうことも多い。また、デビュー当初は中学生だったテミンのお弁当を作ってあげたり、制服のアイロンをかけてあげていたことから、ファンには「キーオンマ(お母さん)」と呼ばれることも。


FC1期会員という筋金入りのBoAのファン。BoAの初リアリティ番組『キーワード #BoA』の共演者に指名され一緒に済州島旅行に出かけたり、BoAも入隊中のキーの面会に行くなど、先輩後輩の関係となった今、「成功したオタク」といわれている。

ファッショニスタとしても知られているキーは、SHINeeのスタイリングを手掛けることも。2年半ぶりの新作「Don't Call Me」MV衣装にも彼の意見が取り入れられているそう。


「Lucifer」での半分刈り上げや、2015年の日本でのドームコンサートのソロコーナーで見せたピンクヘアにボンデージという衣装には驚かされたが、時代の先端を行くSHINeeをファッションセンスで支えているメンバーといえる。プライベートでのファッショニスタぶりは、彼のインスタグラムで見られるが、飼っているコムデとギャルソンという2匹のトイプードルの写真も多い。


生まれながらの芸能人

アルバム『「Don't Call Me」』のグローバルオンラインインタビュー会で、軍生活が終わったらやりたかったことに「アルバムの制作と番組出演」を挙げていた、根っからの芸能人。除隊前にレギュラーを務めていた音楽バラエティ番組『驚きの土曜日』に、除隊後すぐに復帰し、今回のカムバックに際して、SHINeeメンバーたちもキーの番組にゲスト出演している。

個人活動としては、2012年の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を皮切りに、これまで7作のミュージカルに出演。また、小劇場での演劇作品『地球を守れ』(2016、2017年)にも出演。ほかにも『おひとりさま~一人酒男女~』(2016年)、『番人』(2017年)など連続ドラマや映画にも出演しており、ここでもボーカルや演技、表現力など、器用にこなしてみせるオールマイティーさが伺える。


また、自身の冠番組『KEY'S KNOWHOW』(2015年)、『清潭Keyチン』(2018年)や、日本のモデル八木アリサと仮想結婚した『私たち結婚しました世界版』(2014年)などバラエティへのレギュラー出演も多い。

音楽面では、2014年にINFINITEのウヒョンとユニットToheartを結成して活動を行ったが、他事務所のアーティストとのコラボ活動は非常に珍しいことだった。入隊前の2018年には、韓国で『FACE』、日本で『Hologram』というソロ作をリリース。デビュー10年目で日韓でソロコンサート『KEY LAND』を行ったが、彼らしい世界観をあますことなく表現したライブだった。特に日本公演はクリスマスだったこともあり、クリスマスキャロルを歌ったり、クリスマスをそのまま表現した衣装を見に纏うなど、まさにキーらしさ全開の内容となった。


ほかにもソロでドラマやアニメのOST曲をリリース。
少女時代、BoA、EXOの作品のほか、AXODUS、Years&Yearsら海外アーティストの作品にもフィーチャリング参加している。

SHINee・キー|ファッションセンス抜群、語学や料理も堪能なオールラウンダー<メンバー分析>

努力あっての“万能”

SHINeeにおいても、ボーカル、ラップ、ダンスとオールラウンダーとして活躍。特に日本のコンサートでは得意の日本語のフリートークで会話をリードする。2016年、横浜アリーナでの『SHINee WORLD V in JAPAN』で機材トラブルがあった際、キーが中心となってトークで場を繋いだが、キーの機転とSHINeeの日本語力で切り抜けたピンチだったろう。

メンバー全員に気を配り、SHINee内のハブのような存在といえるキー。コンサートでも感動して泣いてしまうことがよくあるが、彼の感受性や優しさがSHINeeという平和な世界の基盤になっている気がする。


「万能」といわれるキーだが、以前バラエティ番組で「よくSHINeeは白鳥みたいだと言われますが、僕自身は白鳥の中にいるニワトリです。そのことに気付いたとき、ニワトリである僕の価値を証明したくて、大好きなファッションを武器にしようと努力しました。SHINeeの衣装をやらせてもらうために、パワーポイントの資料を作ってプレゼンもしました」と語っていたように、彼の成功は、すべて彼の努力の上にある。単に器用だからというわけではないのを知ってほしい。


2年半ぶりのカムバック曲「Don’t Call Me」でもキーらしい独特のスタイリングとメイクを披露。アーティストとしてだけでなく、オールマイティーな万能芸能人として成熟しつつあるキーだが、これからも変わらず、彼らしい姿を見せてほしい。

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Writer

坂本ゆかり


レコード会社の制作・宣伝、Webメディアの編集長を経てライターに。女性誌、Webなどで主にアーティストのインタビューを担当

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