増田貴久が『装苑』に登場 手掛けた「衣装」を語るインタビューから伝わる、NEWSへの想い

今月の『装苑』はNEWSファン必読

現在発売中の雑誌『装苑』(9月号 / 文化出版局)で、「衣装、その衝動」と題して、ステージ衣装の特集をしている。かねてから本誌で連載「MFBB」を持っているNEWS増田貴久が、コンサートツアー『NEWS LIVE TOUR 2020 STORY』でデザインを手掛けた衣装を一挙に披露、解説している。

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近年のNEWSのツアーは、N「NEVERLAND」、E「EPCOTIA」、W「WORLDISTA」、S「STORY」とグループ名を取り入れた4部作で構成されており、夢の国、宇宙旅行、ゲームの世界、そして「今」をテーマにしたSTORYとコンセプチュアルなステージをみせた。


アルバムやセットリスト、ステージセット、照明はもちろん、ステージの世界観を表現するのに欠かせないのが衣装。増田がNEWSの衣装を手掛けるようになり、早10年目。自身のグループはもちろん、入所同期の塚田僚一が所属するA.B.C-Z、後輩グループHey!Say!JUMPのステージ衣装の一部を手掛けた実績を持つ。

『装苑』では自らがモデルとなって衣装を着こなしたカットが並ぶ。25ページからは衣装、それを着用した楽曲のタイトルと共にポイントを解説。メンバーのソロ、ジャニーズJr.の衣装、グッズまで紹介している。


中でも印象的だったのが「ダメージ加工」。記事にはこの言葉がよく出てくるのだが、それほどまでにこだわったのには理由があった。

最も試行錯誤を重ねたという「青」の衣装。ノーカラーのジャケットを作り、そこへダメージ加工を施した。ワッペンなどの装飾を施したデコラティブな一着に。ダメージ加工のさじ加減にこだわり、平坦ではなかった道のりをこの「青」の衣装に託したという。
これまで様々な困難を乗り越え、ステージに立ち続ける彼ら。傷を負っても活動を続けてきた証として捉える。そんなNEWSの軌跡ともリンクした。

「ベージュ」の衣装では、加藤シゲアキがトレンチコート、小山慶一郎はシングルボタンのロングジャケットと、体形を活かしたロング丈のジャケットをチョイス。一方の増田は、黒い蝶ネクタイをアクセントにしたベルベットのスーツ。ナチュラルな印象になりかねないベージュも、素材の持つ艶を上手に取り入れたことでラグジュアリーな雰囲気に仕上げた。


また、ジャニーズJr.の衣装にもこだわりが。初めは東京ドームの端っこで踊っていたという増田のJr.時代の心境、後輩への思いが投影されていた。何気ない一言に、ここまで考えているのか……と感心すると共に、増田の人柄を感じた。

ツアーグッズから感じるファンへの想い

そして、ファンが購入することができるツアーグッズのパーカーやTシャツも紹介している。今回は王道にして不動のアイテム「NEWSTORY」のロゴをプリントしたグレーのパーカーを販売した。洗濯に強くてダメージも楽しめる、長く着られるアイテムを選んだところに、彼らが込めた思いを感じる。


デビュー15周年のコンサート『NEWS 15th Anniversary LIVE 2018 "Strawberry"』でも衣装を紹介する場面があった。加藤シゲアキからの提案で、増田がデザインした衣装を披露した。

増田は「NEWSが15年前、デビューをした『NEWSニッポン』の衣装をイメージして、シゲからこのオファーをもらったんですけど。NEWSの15年前の衣装をイメージして、今の増田がそのデザインをしたら……っていうことで作らせてもらいました」と説明。

“コマテカ”(小山、増田、手越祐也、加藤)の並びで衣装をじっくりとみせた。白い膝丈のロングパーカーで、フードと左腕には細かく光を放つグリッター装飾、右腕はブラックでコントラストを。
肩には赤とゴールドのタッセルロープをあしらい、足元はお揃いの白のハイカットスニーカー。

ジャケットを脱げばバスケットボールのユニフォームをベースにしたノースリーブ。ハイカットスニーカーがここでも活きる。腰には「NEWS」のNORTH、EAST、WEST、SOUTHの文字を打ち込んだスタッズベルトと、カメラでじっくりとフォーカスしない限りは見えない、細部の細部にまでこだわりを詰め込んでいた。

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さらに、このステージの4つ前のステージから構想を練っていた衣装がある。メンバーが作詞・作曲を手掛けた「Share」と共に登場したメンバー。
ステージ向かって左から『NEWS ARENA TOUR 2018 EPCOTIA』のオープニングを飾った深い紫のロングコート姿の小山。手越は『NEWS LIVE TOUR 2015 WHITE』着用のピンクのファーを大胆に取り入れたパーカーを、増田は『NEWS LIVE TOUR 2016 QUARTETTO』で着用した上下蛍光イエローの大胆なチョイスでありながら、セーラーカラーにテープとスタッズの装飾でポップな雰囲気に仕上げた衣装を。加藤は『NEWS LIVE TOUR 2017 NEVERLAND』で披露した、モスグリーンと迷彩柄を合わせた生地にグリッターとワッペンをアクセントにした衣装を披露した。

映像ではメンバーの感想も交えて紹介されたが、構想を練り、試行錯誤を重ね、衣装を作り続けてきたから今回の『STORY』へと続いたのだ。

前述の「青」の衣装で、青いジャケットに合わせたパンツは、アメリカ・ネバダ州のパブリックアート「セブン・マジック・マウンテン」から着想を得たという。カラフルな岩を積み上げた高さ10メートルにも及ぶアート作品で、制作期間は4年なのだそう。ブルーと黄緑、グリーン、パープルと、メンバーカラーを意識したと思うのだが、合わせた色のチョイスからパンツのデザインとの組み合わせが秀逸。「ベージュ」では一体感を出していたJr.の衣装も、「青」ではJr.の衣装で引き算をしてバランスを図ったように受け取れる。まるでお酒と食事のマリアージュのような楽しさがある。

ステージのコンセプト、楽曲との相性、セットリストとの兼ね合い、衣装に込めたいテーマ・メッセージを考えると、改めて衣装デザインの難しさを知った。

NEWS、それぞれの文字からはじまる4部作。「STORY」オープニングの衣装は赤。色の効果を知るだけに、順番にもこだわったという。このところのNEWSはメッセージ性の強い楽曲が多く、4部作の締めくくりと同時に次の物語の始まりを示す、熱のあるステージにマッチしていた。ベースは重量を考えてデニム素材に、そこに施したスワロフスキーの数にただただ驚いた。

こんなに衣装をじっくり観られる機会は珍しく、『装苑』だからこそ実現した企画だろう。NEWSの思いは、音楽作品、ステージ、そして衣装にも「STORY」を込めて届けてくれる。


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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013