
女優の瀧内公美が23日、自身のインスタグラムを通じて映画『宝島』への出演を報告。撮影地である沖縄への深い想いとともに、本作が持つメッセージの重みについて静かに、しかし力強く綴った。
「〜出演情報〜 映画『宝島』に出演しております」と綴り始めた投稿には、昨年の春に沖縄で撮影されたこの作品に込めた自身の思いがにじむ。「いまも続いている“沖縄の現実”というものを内地の人間は見つめざるを得ない」とし、歴史や記憶が現在も色濃く残る沖縄での体験が、瀧内の中で大きな意味を持ったことを明かした。
撮影の合間には地元の映画館「シアタードーナツ」で観たドキュメンタリー『モトシンカカランヌー』や、おばぁたちが語ってくれた戦争の記憶に触れたことも回想。『十九の春』を唄う声や沖縄の風景が、今も心の中に生き続けているという。
瀧内が演じたのは、Aサインバーで働く女給・チバナ。「魂が鎮まり、心は祈るように、演じさせてもらいました」と振り返るその演技は、単なる役柄を超え、沖縄に生きる人々への敬意と祈りが込められていたという。
「ものがたりでもあり、フィクションであるにも関わらず、沖縄史にどうしても気持ちが向き、“人間たちが”“魂が”あったんだ、と叫ばざるを得ませんでした」と綴る瀧内。映画では語りきれないほどの思いがあるとし、「伝えたいことは山ほどある」と吐露した。
投稿の最後では、映画に協力した沖縄の人々へ感謝を捧げつつ、「ひめゆりの塔で手を合わせていただけることを切に願います」と呼びかけ。「言葉を紡いでなにかを伝えるよりも、映画を観ていただきたいです」と締めくくり、作品を通じて沖縄に思いを馳せてほしいという強い願いをにじませた。
【関連記事】
場面カットも公開 この記事の「瀧内公美)」のすべての画像を見る
瀧内公美、「あんぱん」クランクアップに感謝と別れの想い 最後のメッセージは「サヨナラだけが人生だ」
北村匠海、「僕ですら思う」 ウジウジしている『あんぱん』嵩にツッコミ
【参照元】
瀧内公美オフィシャルインスタグラム