29日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」で黒柳徹子が自身の「痛恨のミス」を知り、演歌歌手の山川豊と鳥羽一郎に謝罪する場面があった。
山川、鳥羽がゲストとして同番組に出演し、演歌界で実の兄弟が活躍するのは珍しいと、黒柳は番組冒頭に2人を紹介した。
すると番組中盤、黒柳が「山川さんが私におっしゃりたいことがあるって」と話を振って、平成4年の大晦日に放送された第34回「日本レコード大賞」の話題になった。黒柳は同番組でメイン司会を務めた。
この番組で「最優秀歌唱賞」を受賞した山川は、その後「NHK紅白歌合戦」にも出演予定だったが、黒柳のトークが長引いたため予定時間を5分過ぎてしまったのだそう。
紅白で歌えない可能性が出てきた山川に、同じく紅白に出場する鳥羽が、順番を入れ替えて自分が先に歌うことを提案するなどの騒ぎになったと明かした。山川がNHKの玄関についたときには自分の曲のイントロが流れており、必死に走ってなんとか間に合ったのだと当時を振り返った。
この「珍事件」を知らなかった黒柳は「ごめんなさいね」「私はお詫びするばっかりです」と恐縮しきりで、当時のビデオを見て反省したいと申し出たが、山川は「忘れましょう」と返し、すでに水に流している様子だった。それでも黒柳は「やだわぁ、あたし」と反省している様子を見せていた。
今年でデビュー35周年になる山川は第58回「日本レコード大賞」で「日本作曲家協会選奨」に選出。鳥羽は今年10月、熊本で復興支援のチャリティーコンサートを実施するなど、兄弟そろって現在も精力的に活躍を続けている。