政府は24日、自衛隊法施行令の一部改正政令を閣議決定、佐賀駐屯地開設を正式に決めた。7月9日に開設する。
中谷元防衛大臣は同日の記者会見で「現在、木更津駐屯地に所在し、V-22オスプレイの運用を行っている輸送航空隊は7月9日をもって佐賀駐屯地所在の部隊になる」とした。
またV-22オスプレイは「飛行の安全を最優先に天候等の状況にもよるが、駐屯地開設にあわせ、まず1機程度を佐賀駐屯地に飛来させる予定。残りの機体についても佐賀駐屯地での受け入れの状況を踏まえつつ、複数回に分けて、順次飛来させる」とした。
中谷大臣は「移駐完了後、9月7日をめどに、地元自治体を始めとする関係者を招待し、佐賀駐屯地開設式典を実施する計画で、私も参加したいと思っている」と語った。
V-22オスプレイの佐賀駐屯地への配備について、中谷大臣は「相浦駐屯地等、近傍に所在する水陸機動団の部隊と一体的に運用できる体制を構築し、南西地域を含む島嶼防衛能力の強化を実現する上で極めて大きな意義をもつ。災害救援、急患輸送の観点からも有益」と強調した。(編集担当:森高龍二)