今回のニュースのポイント
2025年GWの国内旅行者数は2,300万人規模となり、総消費額もコロナ禍前の水準へ近づきました。1人あたりの平均費用は36,600円と微増し、回数を絞って体験の質を高める「選択的支出」が鮮明に。
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ゴールデンウィーク(GW)も終盤を迎え、SNSなどでは「思っていたより支出がかさんだ」という声が目立ち始めています。2025年のGWは、国内旅行者数が2,300万人規模に達し、総旅行消費額もコロナ禍の落ち込みから大きく回復して「コロナ前の水準に近づく」レベルまで戻ってきました。
なぜ連休はこれほどまでに支出が増えるのか。第一の理由は「非日常による心理的緩和」です。旅行や外食といった特別なイベントでは、日常の節約意識が「せっかくだから」という心理に置き換わります。行動経済学で「心理的会計」と呼ばれるこの仕組みにより、同じ1,000円でも、日常のランチ代としては高く感じても、旅先での支出としては容認しやすくなってしまうのです。
第二に、キャッシュレス決済の普及が「支払いの痛み」を和らげている可能性が指摘されています。クレジットカードやスマホ決済は、財布から現金が減る物理的な感覚を伴わないため、支出に対する抵抗感が弱まり、支払い額が膨らみやすいという研究結果があります。特に連休中は細かいレジャー支出が重なるため、後から明細を見て「これほど使っていたのか」と驚くケースも少なくありません。
また、近年の傾向として消費の「高付加価値化」が鮮明です。JTBの調査によれば、2025年GWの国内旅行の平均費用は1人あたり36,600円と、前年比101%台へわずかに増加しました。
こうしたデータを踏まえると、現代のGW消費は単なる浪費というより、限られた時間や体験の質にお金を向ける「選択的な支出」と見たほうが近いでしょう。
一方で、連休明けには現実的な家計管理が待っています。キャッシュレスで見えにくかった支出を一度アプリや明細で振り返ることが、連休の「満足感」を「後悔」に変えないための、一歩落ち着いた振り返りになるのかもしれません。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)
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