安倍晋三元総理へ国会での追悼演説を行う立憲民主党野田佳彦元総理は、さきの国葬儀への参列について自身のブログで、党所属国会議員が参列できる対応をとったことに対して「9月15日、党運営を担う執行役員9人は(国葬儀に)欠席し、他の議員は自主判断にすると決めました。党として国葬反対の意志を明確にしながらも、各議員の故人との関係や人の死への向き合い方などに配慮した、新執行部の懐の深い対応でした」と執行部が「懐の深い対応を」してくれたと感謝をにじませた。


一方、「国葬反対が賛成を上回る中での出欠の判断は、踏み絵を踏まされている感じでした。私は国葬決定のプロセスに強い疑問を持ちながらも、熟慮の上参列いたしました」と複雑な思いで参列したことも書き込んでいる。


 野田氏は「安倍元総理は論敵というよりも仇のような政敵でしたが、その政権の誕生に立ち会った者として非業の最期に対して『安らかにお眠り下さい』と、弔意を示したいと思いました。今後は安倍長期政権を厳しく検証していくつもりです」とも書いている。


 また総理というポストについて「激務です。分刻みのスケジュール。

国会開催中は答弁三昧。海外出張も多く、高速移動と時差で疲労が蓄積します。責任を伴う政治判断の連続は、重圧です。この日本一のハードワークを誰よりも長く続けられた安倍元総理に、前任の総理経験者として敬意を表したいとも思いました」と綴った。


 野田氏は国葬に関しては「天皇が崩御された時にのみ限る、というのが私の基本的な考えです。その他に国による葬儀が必要となった場合は、国権の最高機関である国会の関与が不可欠です。

政府が恣意的に誰を国葬にするかを決めるべきではありません」と岸田内閣には釘を刺した。(編集担当:森高龍二)