安倍晋三総理は沖縄全戦没者追悼式にあたりコロナ対応で出席をせずにビデオであいさつ。この中で「沖縄の方々には、永きにわたり米軍基地集中による大きな負担を担っていただいており、この現状は到底是認できるものではない。

政府として基地負担軽減に向け、一つ一つ確実に結果を出していく」と述べた。しかし辺野古基地建設については一切触れなかった。


 一方で「基地返還計画に基づき実現した初の大規模跡地である『西普天間住宅地区』では、今後の跡地利用の先行事例として、高度な医療・研究機能の拡充や地域医療の向上を目指した健康医療拠点の整備が進められており、今年度から施設の建設に着手する」と成果は強調した。


 また「沖縄が『万国津梁(しんりょう)』として世界の架け橋となるよう、沖縄の振興をしっかりと前に進めていく。沖縄の皆さんの誇りとも言える首里城の復元についても、政府一丸となって全力で取り組む」と述べた。


 安倍総理は「今日私たちが享受している平和と繁栄は沖縄の方々の筆舌に尽くしがたい苦しみ、苦難の歴史の上にあることを決して忘れません。

沖縄戦から75年を迎えた今、そのことを改めて噛み締めながら、静かに頭を垂れたい」と述べた。


沖縄県の玉城デニー知事は「平和宣言」の中で「名護市辺野古で進められている新基地建設の場所である辺野古・大浦湾周辺の海は絶滅危惧種262種を含む5300種以上の生物が生息しているホープスポット」と紹介した。


 そのうえで「世界自然遺産への登録が待たれるヤンバルの森も生物多様性の宝庫であり、陸と海が連環するこの沖縄の自然体系そのものが私たちウチナーンチュのかけがえのない財産。自然豊かな海や森を次の世代、またその次の世代に残していくために、今を生きる我々世代が未来を見据え、責任を持って考えることが重要」と訴えた。(編集担当:森高龍二)