【写真】卒業後は所属事務所に就職、竹内彩姫、卒業公演の模様【7点】
――今朝のツイッターを見たら、「アイドルとしてのお仕事があるのは今日が最後」「2つのお仕事楽しんでくるね」と書いてありましたが……。
竹内 さっきひとつ目が終わったので、これが最後です!
――これは責任重大ですね……。アイドル最後の日を迎えた心境は?
竹内 実感がありません。8年以上も当たり前にアイドルを続けてきたので、もうレッスン場や劇場には行かないなんて考えられないんです。明日からも普通に通っちゃいそうで。
――では、今までの活動を振り返ってください。そもそも6期生として申し込んだのはご家族だったんですよね。
竹内 お母さんがオーディションの情報を偶然見つけて、「レッスン料無料」と書いてあったので応募しました。
――それまで48グループをどう見ていましたか?
竹内 正直、そんなに興味はなかったです。
――その時点で2012年ですから、学校でAKB48が話題になることもあったと思います。
竹内 チアドラゴンズ(中日ドラゴンズのオフィシャルパフォーマンスチーム)や部活に夢中で、テレビはあまり見なかったので、神7の存在くらいしか知りませんでした。
――チアダンスとアイドルダンスは違いますよね。入ってから苦戦しませんでした?
竹内 アイドルのダンスはファンの方を思いながら踊ります。そうすると、ファンの方も応援してくれるものです。でも、チアダンスは選手を応援するためのダンスです。まったく別物なんですよね。アイドルになって、ファンの方の反応がダイレクトに伝わるのを知って、なんて幸せなお仕事なんだろうって思いました。今までは親くらいしか褒めてくれなかったのに、いきなりたくさんの方が褒めてくださったり、「好き」と言ってくださったりして。
――竹内さんはファンとの関係を作るのが上手でしたよね。
竹内 いたって良好な関係でした(笑)。人見知りしない性格がよかったんだと思います。入ったのは中1で、ただ無邪気なだけだったんですけど。
――推し変されて悲しいとか、ファンが増えなくて悲しいとか、そういった悩みはありませんでした?
竹内 まったくなかったです。初期から応援してくださる方は今でもたくさんいらっしゃいます。皆さん、私が楽しんでいる姿を見るのが楽しかったみたいです。それが分かっていたから、私も悩みを表に出すことはありませんでした。
――それでも、アイドルって悩みが尽きないものですよね。どう解消していましたか?
竹内 かわいがってもらっていた先輩に話して、その場で解消していました。「大丈夫。彩姫には明るい未来しかないよ」って(笑)。松村香織さんや佐藤実絵子さんが話を聞いてくれました。
――思い出はたくさんあると思いますが、ぱっと頭に浮かぶ光景は?
竹内 速報9位です。
――2016年の「AKB48 45thシングル 選抜総選挙」ですね。加入して3年半でしたから、すごいことです。
竹内 あの9位で、その後の人生ががらっと変わりました。開票結果は31位で、初めてランクインできましたし、その直後のSKE48のシングルでは初めて選抜メンバーに入れていただけました。その年はじゃんけん大会でも6位に入れて、思い出に残る年になりました。
――9位になる予感はありました?
竹内 なかったです! 速報が発表されている時、私は荒井優希ちゃんと焼肉を食べていました。それまでの総選挙ではランクインしたことがないから、当事者意識が薄くて、せめて明るい気持ちで速報を聞こうと思って、同期と焼肉を食べることにしたんです。そしたら、私は9位、荒井優希ちゃんも名前が呼ばれて、「えっ……」ってなって。その瞬間から、焼肉の味を感じなくなりました。
――最終的には31位でアンダーガールズ入り。なかなか入れませんよ。
竹内 アンダーガールズはその1回だけ。
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