【写真】アイドルを全面プロデュースする元SKE48・大矢真那【5点】
――大矢さんが、アイドルグループをプロデュースすることになった経緯は?
大矢 私が現役のアイドルだった頃から、この子はもっとこうなったら輝けるんじゃないかと、自分のことも含めて考えていました。卒業後もプロデュースしてみたいという思いはあったけど、その自信があったわけではないので口にすることはありませんでした。でも、マネージャーさんに軽く話してみたら、ぽんぽんっと話が進んでいきました(笑)。
――応募書類を見ての感想は?
大矢 私の考えでは、「事務所の中で、小さい規模でやっていこう」というものでしたが、結構な数の応募があったことに驚きました。年齢制限は12~22歳でしたが、12歳の子もいれば、普通に働いている方も応募してくれました。候補者には配信をしてもらって、人気があった子を選びます。でも、私が配信をチェックして、この子はいいなと選ぶこともあると思います。
――グループの人数はどれくらいを想定していますか?
大矢 7人ぐらいです。多くても7人。
――選ぶ際、何を重視しますか?
大矢 アイドルになりたいという思いがどれだけ強いか、です。長く続けたいと思っている子がいいですよね。アイドルって、アイドルを好きじゃないと続けられないので。好きなものは続くものですし、楽しめますから。
――どんなグループにしたいですか?
大矢 王道なアイドルです。昭和のアイドルって、誰もが憧れを持って見ていましたよね。それは、オーラがすごかったことや見せ方が上手だったことももちろんありますけど、身近な存在ではなかったことも理由として挙げられます。だから、大事なのは距離感かなと思っていて。すべてにおいて「近い」と感じる必要はないですが、今の時代にそれは難しいと思うので。そこはメリハリをつけたいです。
――SNSの使い方など、アイドルはいくつものスキルが必要になりますね。
大矢 そうですね。言葉選びも大事です。すぐツイッターに反論しちゃうようなことがありますけど、「アイドルになったらそういうことはできなくなるんだよ」と親身になって伝えていきたいです。でも、私ってナメられがちだからな~(笑)。私は何かを教えることが得意ではないけど、今までも「これはどうしても伝えたい」ということはちゃんと伝えてきました。気持ちをしっかり伝えることが大事だと思っています。
――大矢さんがSKE48を卒業する前に取材した際、「アイドルとは、アイドルという職業だ」と答えていたのが印象的でした。
大矢 それは、SKE48に加入直後から変わっていない考えです。アイドルは自分だけのものではなくて、関わってくださる大人がいて、ファンの方がいて成立するものです。お金も動きます。アイドルをやることは趣味ではなくて、仕事なんです。
それと、「なぜあなたはこの立ち位置なのか」ということも説明していきます。センターにしても、そうじゃなくても、必ず役割がありますから。私の現役時代は、そういった説明をされることはなかったですけど、説明されたらちゃんと納得していたと思うので。胸の内にあるモヤモヤしたものをなくしていきたいですね。
(後編に続く)
【後編はこちら】元SKE48大矢真那がアイドルを全面プロデュース「やるからには闘って、強いグループを作りたい」