──松平さんは自分のコミュ力が高いほうだと思いますか?
松平 え⁉ 全然思わないです。
──『欅って、書けない?』(テレビ東京)やブログを見てると、他の2期生と比べて先輩方との交流があるように思えて…。
松平 そう言ってくれる方はいます。先輩に年齢が近い方が多くて、みなさん優しくて話しやすいから。
──学生時代はどうでした?
松平 高校では友達が少ないほうでした。2、3人くらいで。
──意外ですね。人気者だと思ってました。
松平 全然。クラスの端っこにいるようなタイプでした。
──お笑い芸人を目指していたのは…。
松平 あれは小学校の時だけで。若気の至りなんです(笑)。
──途中で変わったんですね。
松平 中学校までは楽しい学校生活を送っていたんですけど、高校が自分には合わなくて。あの頃に欅坂46の曲を聴いていたら力をもらえたんだろうなと思います。
──小学生の時に組んだお笑いコンビ「どんちけた」はどんなスタイルだったんですか?
松平 普通に「ボケ」と「お笑い」でやってました。
──「ボケ」と「お笑い」は特殊だと思いますよ。
松平 あ! 「ボケ」と「ツッコミ」です。
──松平さんはどっちですか?
松平 私が「ボケ」でした。
──「どんちけた」ではどんなネタをやってました?
松平 当時流行っていた『エンタの神様』に影響を受けてショートコントをやってました。
──どこで披露していたんですか?
松平 あくまで趣味だったので誰かに見せるというわけじゃなくて。
──ネタはどちらが書いていたんですか?
松平 私が書いてました。ネタ帳が2冊あって。
──けっこう本気だったんですね。
松平 本気でした。……そこを掘り下げなくて大丈夫です(笑)。
──芸人を諦めたのは理由があったんですか?
松平 大好きな蜷川実花さんとお仕事がしたいので、方向が違うのかなって。
──なるほど。「どんちけた」の相方とはまだ交流がありますか?
松平 小中学校で一番仲がいい友達で、私は芸能の世界、相方は別の世界、それぞれの夢があったんです。でも、高1の時に大喧嘩した時に「頑張ってない人は嫌い」と言われてしまって。仲直りしたいから頑張れることを探したけど、見つからないまま高校を卒業したんです。
──その後、元相方とは再会してないんですか?
松平 今年の成人式に会うことができて、その子から「欅坂46で頑張ってるね」と言われて仲直りできたんです。
──よかったですね。元相方も別の世界で頑張ってるんですか?
松平 スポーツですごい結果を出してるんですよ。その子には東京オリンピックに出てほしいし、私も芸能の世界で夢を叶えたいです。
──いつか蜷川実花さんと仕事ができるといいですね。
松平 ただ、今のままじゃダメだと思って……。
──何が足りないと思いますか?
松平 実力が足りないんです。他の2期生と比べて仕事が少ないと感じて、「私がいけないからだ」とよく落ち込んでます。
──まだ半年くらいしか活動してないので、これからだと思いますよ。
松平 私、負けず嫌いで、人と比べてしまう癖があるんです。スケジュールを見比べて悔しさで泣いちゃうこともあります。
──そこまでの気持ちで活動しているんですね。
松平 『けやかけ』でバラエティキャラと思われているかもしれないけど、プライベートは暗いんですよ。
──確実にバラエティの素質はあると思いますよ。「イジられて面白い」じゃなくて「狙って面白い」ことが言えるのがすごいじゃないですか。
松平 いや、あれは素でやっているんです。毎回、結果的に笑っていただいてよかったと思うけど、いつも収録が怖いんですよ。
──松平さんなら、滝沢カレンさんみたいにバラエティでもモデルでも一線で活躍できると思います。
松平 そうなれるように頑張ります。
▽松平璃子(まつだいら・りこ)
1998年5月5日生まれ、東京都出身。O型。167cm。
▽『OVERTURE』019号(徳間書店)発売中
欅坂46 上村莉菜&松平璃子も登場