HKT48が17日(月・祝)、福岡サンパレス ホテル&ホールにて「本村碧唯卒業コンサート ~唯一碧く輝く宝石~」を開催した。

【写真】本村碧唯卒業コンサート、同日昼公演の写真【21点】

昼公演では秋のライブ開催および井澤美優、江口心々華、梁瀬鈴雅の研究生3名の昇格を発表し大盛り上がりを見せた「HKT48 夏のコンサート2023 ~君といる夏が好き~」。


夜公演では、14歳でHKT48の1期生として加入し、約12年間活動した最後の1期生・本村碧唯の卒業コンサートが開催。オープニングはステージ上に登場した本村のソロダンスパフォーマンスからスタートした。AKB48グループのダンス選抜メンバーでもあり、HKT48でもダンスユニット・Lit charm(リットチャーム)を結成した本村が構成したセットリストは、冒頭から自身が振りをつけたダンスナンバーが続き、圧巻のパフォーマンスを披露。

ついに卒業コンサートを迎えた本村は「(卒業発表から)人生で一番短い8カ月だったなって思ったんですけど、でもやりたいことはやりつくした8カ月でした。悔いはないので、今日は本当に楽しむだけだなと思っています」と笑顔で心境を話した。

ユニットパートでは、各チームや期ごとに分かれてのパフォーマンス。
そしてユニットパート終盤に、チームKIVキャプテンを引き継いだ初代キャプテンの多田愛佳が登場すると、会場から大きな歓声が上がった。続けて卒業生で同じ1期生の今田美奈・植木南央・熊沢世莉奈・下野由貴・田中菜津美・深川舞子・松岡菜摘村重杏奈森保まどか、そしてAKB48へ移籍した中西智代梨がサプライズで登場し、本村とともに思い出の楽曲『手をつなぎながら』をパフォーマンス。会場の熱気をさらに引き上げた。

1期生が集合したMCでは、大勢が一斉に話し出し、収集がつかなくなる一幕も。同期ならではの賑やかなMCに大きな笑いが起こった。

本編最後のMCでは、初代チームKIVキャプテンの多田から、「碧唯ちゃんにキャプテンを任せてよかったなと思いますし、12年間、本当にお疲れ様でした」と言葉が贈られ、本村も涙を流した。


最後は出演者全員がステージに集合し、『君と虹と太陽と』を披露し、アンコールを迎える。2011年7月のオーディション映像からスタートした、本村の12年間の活動を振り返る軌跡映像が流れる。ドレス姿になって再登場した本村。

「12年間沢山の愛をありがとうございました。この12年の間反抗期もあったし、辛いこともあって、ずっと楽しいオタ活をさせてあげられなかったかもしれないけど、それでも私のことが大好きだってずっと側にいてくれて、とっても心強かったです。どんなに辛いときでも、力になってくれたみなさんがずっと大好きでした。
これからもずっと大好きです」とファンをはじめ、秋元康総合プロデューサーやスタッフやメンバー、家族に向けて感謝の気持ちを涙を堪えながらしっかりと伝え、『あなたがいてくれたから』を歌い上げた。

最後に同じチームKIVで活動した地頭江音々が、同期が卒業して1人で残る覚悟の難しさに触れ、「今日までたくさんのことを伝えて、一人で残ってでも私達のことをたくさん愛してくれありがとうございました」と感謝を伝えた。そして、チームKIVキャプテンを引き継いだ松岡はなは、「強い気持ちを持って、後輩みんなもしっかりついていくって思ってもらえるよう頑張るから、ずっと見守ってください」と涙。

そしてダブルアンコールが起きたクライマックスでは、再びダンスナンバー『野蛮な求愛』を出演メンバー全員で披露。本村もドレスからスポーティーな衣装に着替え、最後は本村らしくお祭りのようなダンスステージで幕を閉じた。

田中美久・渕上舞は休演。


▼本村碧唯 卒業スピーチ(抜粋)

HKTに入って約12年。そして卒業発表してから8ヶ月。私にもこのスピーチをする時がやってきました。ちょっと長くなるかもしれませんが、聞いてくださると嬉しいです。

まずはHKTのマネージャーの皆さんスタッフの皆さん、12年間本当にお世話になりました。私のやりたいことをたくさん実現してくれてありがとうございました。
入ってきた頃は子供で、敬語もまともに喋れずヒヤヒヤすることも迷惑をかけたことも多かったと思います。たくさん困らせて怒らせてしまってごめんなさい。でも皆さんのその愛情があったからこそ、私達は学んで成長することができました。ありがとうございました。

そしてコンサートを作り上げてくれたスタッフの皆さん。HKTといえばコンサートと言われるようになったのは、みなさんに出会ってからだと思います。
私は元々ステージが大好きだったんですけど、皆さんが沢山のことを教えてくれたから、もっともっと楽しんでステージに立つことができました。今まで最高のステージに立たせてくださってありがとうございました。

次にメイクさんと衣装さん。いつも可愛いアイドルにしてくれてありがとうございました。皆さんがいるから私はアイドルとしてステージに立つことができていました。今回のコンサートの衣装も全て私のために。とっても可愛くてこの一回じゃほんとうにもったいないぐらい素敵な衣装を作ってくれたし、髪型もメイクもたくさん一緒に考えて綺麗にしてくれました。今回のドレスはオサレさんにお願いしたんですけど、私の「プリンセスになりたいです」というお願いを叶えてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの魔法をかけてくれてありがとうございました。

続いて、秋元さん。初期の頃にいただいた言葉を胸に今まで頑張ってきました。その言葉のおかげで素敵なグループに成長することができました。ありがとうございます。そして、この前発売させていただいた『未来の手前』のタイトルと帯コメントもありがとうございました。本当に今の私がそのまま表現されていてとっても嬉しかったです。

そして、家族のみんな、親戚のみんな。ずっと近くで応援してくれて支えてくれてありがとう。この12年間何があっても送り迎えしてくれて、迷った時、困った時はいつでも助けてくれました。劇場もコンサートもよく来てくれて、生誕祭なんてほぼみんな皆勤賞だし私より仲良いんじゃないかってぐらいファンの方とお話ししてて、メンバーにいじられて喜ぶぐらい明るくて楽しい家族です。そんな家族の力があったから私はこの12年間頑張ってこれたんだと思います。ありがとう。

そしてメンバーのみんな。正直みんなと離れるのが1番寂しいです。たくさん私の力になってくれてありがとう。私はそんなにしっかりしていなくて、ダメなところもたくさんあります。でもみんながたくさん一緒に頑張ってくれたから、私はキャプテンとして胸を張ってステージに立つことができました。みんなと過ごしている時間が大好きで、みんなの成長を実感する時が1番幸せでした。全員の成長を見てきて、もう1期生がいなくてもみんなだけでこれからのHKTを作っていけると私は思いました。不安もきっとあると思います。でも自分達を信じてください。今までのように楽しく、だけど新しい魅力の詰まったHKTとして大きくなっていってください。頼んだよ、みんな!

そして、最後にファンの皆さん。12年間沢山の愛をありがとうございました。この12年の間反抗期もあったし、辛いこともあって、ずっと楽しいオタ活をさせてあげられなかったかもしれないけど、それでも私のことが大好きだってずっと側にいてくれて、とっても心強かったです。どんなに辛いときでも、力になってくれたみなさんがずっと大好きでした。これからもずっと大好きです。

ただの子供で泣いてばっかりだった私をここまで成長させてくれて、キャプテンになってからは、私が泣かなくなったから心配して優しい言葉をかけてくれて、私がやりたい!と決めたことには全力で力になってくれて、何よりも私といる時は心から楽しんでくれてありがとうございました。

卒業発表してから、みなさんと思い出を作りたくてしっかり準備した8ヶ月でした。長いと思っていたけど、今までで1番早い8ヶ月で、あっという間でした。でもやりたいことをたくさんできて、できる限りの方とお話もできてとっても充実していたし、幸せでした。皆さんとの時間はキラキラした素敵な思い出ばっかりです。

12年間ほんとうにありがとうございました。

▼「本村碧唯卒業コンサート ~唯一碧く輝く宝石~」セットリスト
M0 overture (HKT48 ver.)
M1 opening 
M2 野蛮な求愛 
M3 Escape 
M4 Must be now 
M5 空き缶パンク 
M6 無謀な夢は覚めることがない 
M7 Make noise ALL
M8 恋を語る詩人になれなくて
M9 回遊魚のキャパシティ
M10 好き 好き 好き
M11 スカート、ひらり
M12 ギンガムチェック
M13 そばかすのキス
M14 遠距離ポスター 
M15 ガラスのI LOVE YOU 
M16 ウィンブルドンへ連れて行って 
M17 天国野郎 
M18 Blue rose 
M20 夕陽を見ているか? 
M21 手をつなぎながら 
M22 意志 
M23 しぇからしか! 
M24 スキ!スキ!スキップ!
M25 大人列車
M26 桜、みんなで食べた 
M27 最高かよ
M28 君と虹と太陽と 

アンコール
EN1 あなたがいてくれたから 
EN2 12秒
EN3 ひこうき雲 
WEN 野蛮な求愛