グループアイドルが主流のこの時代に、グループからソロ歌手へと転身。歌手のみならず、女優、タレント、モデルとしても引っ張りだこの鈴木愛理
2023年は、更なるブレイクへの道が開けた1年だったと言ってもいいのではないだろうか。特に、今年後半からは、無双状態に入りそうな勢いである。

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もともと、8歳で、ハロー!プロジェクトのキッズ・オーディションに合格した鈴木は、その後、ハロプロのアイドルグループ ℃-ute、Bouno!のメンバーとして活躍。その歌唱力やパフォーマンスから、「アイドルが憧れるアイドル」、「ハロプロが生んだパーフェクトアイドル」などと評された。

さらに、女性ファッション誌『Ray』の専属モデルを務めているほか、プライベートでは、慶應義塾大学環境情報学部卒業という勉強家で努力家の一面もあり、まさに、YOASOBIの『アイドル』の歌詞にある「完璧で究極のアイドル」、「最強で無敵のアイドル」といったアイドル像を地で生きているような存在だ。

ハロプロ時代ももちろん人気メンバーだった鈴木だが、今年、ソロ歌手としての注目を一気に集めたのは、テレ朝公式YouTubeチャンネルで配信中のアニソン番組『オーイシマサヨシ×鈴木愛理のアニソン神曲カバーでしょdeショー!!』でのアニソン歌唱が大きかったのではないだろうか。

特に、大人気テレビアニメ『【推しの子】』のOP主題歌『アイドル』のカバー歌唱動画は、1100万再生を超えている。そんな流れもあって、先日スタートしたAmazon Musicのキャンペーンでは、『【推しの子】』に登場する伝説的アイドルのアイと共演するという展開に。早速、このキャンペーンCMもバズり始めているようだ。

さらに、ここ数年、鈴木はバックバンドを従えて、ロックフェスにも積極的に出演している。フェスでは、自身のソロ曲はもちろん、℃-uteやBouno!時代の楽曲も披露。Bouno!の人気曲『初恋サイダー』も必ずと言っていいほどセットリストに組み込まれており、昔からのファンを喜ばせている。


それに加え、セトリには、BiSHの『オーケストラ』のカバーなど、歌唱力が問われ、かつ、フェスで大盛り上がりする楽曲も。今年の夏のROCK IN JAPAN FESTIVALでの『アイドル』からの『初恋サイダー』という流れは、鈴木の新旧ファンのみならず、多くのロックファンやバンドファンの心も一気に掴んだ。アニソンファンやロックファンからも注目が高まっているだけに、12月からの全国ツアーでは、どんなセトリが組まれるのか、とても楽しみである。

そして、今年の鈴木の活躍は音楽面だけではない。10月からは、テレビ朝日の人気バラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』の2代目MCに大抜擢され、“あざと可愛い”女子を世に広めたと言ってもいい、田中みな実&弘中綾香という絶対的な初代MCの後を継ぐことに。プレッシャーは相当大きかったと思うが、山里亮太とのタッグで、MCとして仕切りや恋愛トークなど、鈴木の新たな一面を見せてくれることに期待したい。

また、女優としては、主演を務めるドラマ『推しが上司になりまして』(テレビ東京)が現在放送中だ。かつて応援していた“最推し”の2.5次元の舞台俳優が、ある日突然引退。悲しみに暮れていたところ、自分の職場の上司になって現れるという、夢の世界線を描いたラブコメ。

鈴木は「推しのいる生活」が活きる糧となっていたOLを熱演中なのだが、鈴木自身も所属していたグループが解散したり、ハロプロからの卒業を経験したりしているだけに、その時々にファンが感じていたであろう気持ちを想像しながら演じている、とラジオ番組で語っている。ドラマの展開と共に、鈴木が演じるOL中条瞳が“推し”を思う一途な気持ちの変化などにも注目して欲しい。

そして、最後、極めつけはラジオだ。
11月からは、TOKYO FMとFM大阪の2局ネットの新番組『週末も鈴木愛理のあいりがたり。』のパーソナリティを担当。もともと、TOKYO FMやJFN系列で色々な番組を担当していたが、このタイミングで、Amazon Musicのサポートを受けた新番組がスタートする。FMラジオ、しかも、Amazon Music提供ということなので、ラジオパーソナリティ・鈴木愛理の魅力はもちろん、選曲や曲紹介、曲の解説などで、歌手・鈴木愛理の魅力も存分に楽しめる番組になることだろう。

このように、歌手、タレント、女優、モデル、ラジオパーソナリティとしての才能を開花させ、そして、魅力を発信し続けている「完璧で究極のアイドル」、「最強で無敵のアイドル」鈴木愛理も来年で30歳。今年1年の様々な経験を果て、どのような大人アイドルへと進化してゆくのか、今後がますます楽しみである。来年からも鈴木愛理に大注目だ。

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