テレビ朝日系「ラスアイ、よろしく!」で、約3ヶ月にわたって史上最高難度ダンスに挑戦してきたラストアイドル。完成した新曲「青春トレイン」のダンスは、神宮外苑花火大会(8月10日)やサマーソニック(8月18日)やテレビ朝日の「ミュージックステーション」(8月30日)などで披露される度に、「カッコいい」「感動した」とアイドルファン以外からも大きな反響を呼んだ。


振付と指導を手掛けているのは、「バブリーダンス」が国内外で話題となった登美丘高校ダンス部総監督のakane先生。これまでのアイドル文脈とは違ったダンスは、大きな反響を呼んだ反面、あまりの激しさにメンバーたちが倒れてしまうなど、取り組むアイドルたちに大きな負担を強いていたのもまた事実だ。

ラストアイドルメンバーインタビューの後編は、「果たしてあそこまで難度が高いダンスにアイドルが取り組む必要があるのか?」という声をそのまま本人たちにぶつけてみた。

(前編「泣きながらマネージャーに中止を求めたことも」から続く)

*     *     *
──『大人サバイバー』では歩く芸術に挑戦し、今回は最高難度のトレインダンス。番組を観ている人の中には「アイドルがそこまでする必要があるの?」という声もありました。そういった意見に対し、みなさんはどうお考えですか?

長月 最初にラストアイドルが世に出てきたとき、「なんか毎週バトルをやっている人たち」みたいな認識が一般的にはあったと思うんです。でも今は「なんか大人数で振りを揃えている人たち」みたいに変わっている気がするんですね。実際、こんなことやっているアイドルは他にいないと思うんです。正直、「空いている枠」を獲りにいきたいという気持ちも強いです。だから、次も続けてこの路線でいきたいと私自身は思っています。

──さっきは(前編)「泣きながらマネージャーに中止を求めた」って言いませんでした?

長月 言いました(笑)。だけど、それは意味が違うんです。
夏なのに休憩が少なくて倒れたわけだから、そこの部分を考えてくれっていうことなんですよ。この路線自体は大賛成だし、もっともっとこの道を究めていきたいです。

──頑張っている方を前に失礼ですけど、「ダンス力が高い=アイドル力が高い」と考えない視聴者も多いはずです。むしろ「少し成長の余地が残っていた方がアイドルとしては魅力がある」という考え方も根強いですし。

阿部 う~ん、おっしゃっていることはもちろんわかりますよ。正直、私も最初に団体行動をやり始めたときは「アイドルとしてプラスになるの?」「これをやるために私はアイドルになったの?」って疑問に感じましたし。スタッフさんから「これ(団体行動)をラスアイの武器にしよう」と言われたときも、「武器はバトルじゃなかったの?」って思いました。ただ、今となってはそんな気持ちは一切ないですね。

長月 うん、そうだよね。私も同じだな。

阿部 みんなで一丸になって何かを達成する充実感。それを見たファンの人から「すごい!」って認められる喜び。
たしかに「これを求めているわけじゃないんだけどな」「そんなの、やる意味あるの?」という意見もあるけど、それでも私たちは一生懸命に突っ走ることしかできないですよ。アイドルとして意味があるとかないとか、そういうことじゃなくて……。でも今までのアイドルは誰もこんなことやっていないんだから、理解されないのも当たり前だと思います。逆に言えば私たちが新しいアイドル像を作るチャンスでもあると思うから、「やってやろう!」って燃える部分がありますね。誰かの真似をするのではなく、ラスアイならではのものを作っていきたい。

長月 私もアイドルであると同時に1人のアイドルファンだから、「歌がちょっと下手なところが愛おしい」といった気持ちはよくわかるんです。そういう私自身も、どちらかと言えば「下手だけど、味がある」っていう褒め方をされるほうですしね(笑)。ただ今取り組んでいるこのダンスに関しては、やっぱりヘタウマじゃなくて完璧さを追求したいです。「ちょっと下手だけど……」の魅力は、『青春トレイン』以外の曲でアピールすればいいんじゃないかと思います。

池松 でも私、結局はダンスが上手いに越したことはないと思うんですよね。わざと下手に踊るなんて不可能ですし。

奥村 2期生アンダーの中にもダンスが苦手な子はたくさんいるし、「私たち、そもそもダンサーじゃないし」という意見はたしかに最初あったんですよ。
だけど、akane先生のダンスとアイドルのダンスを分けて考えるのは違う気がして。というのはakane先生のダンスを通過したことで、今までやっていたアイドルらしい可愛い曲のダンスも上手く踊れるようになったんですよね。「akane先生のダンスができたんだから、これくらいできる!」という自信もつきましたし。少なくても2期アンダーに「ダンスが下手なほうが得をする」という考えを持っているメンバーはいないはずです。

──しかしラストアイドルはここまで先鋭化しちゃうと、次に何を目指せばいいんでしょうね? これ以上は集団系のダンスでできることもない気がしますが。

長月 最初に団体行動の話を持ちだされたときも「はぁ!?」って思いましたし、またとんでもないアイデアが出てくるんだと思います。「なに、それ! 聞いたことない!」みたいな企画(笑)。だけど私としては、そろそろバトルをやりたいという気持ちもありますね。

池松 バトル、いいね~! やりたい、やりたい! 毎週やっていたときは、「もうイヤだ!」って思っていたんです。だけど、ここまで間が空いちゃうと「久しぶりに……」って燃える気持ちがあって(笑)。

長月 特に2期生と2期生アンダーはバトルの回数が少なくて、まだ1回しか戦ったことがない子もいるんです。そうするとメンタル面で、1期生とはズレがあるんですよね。
こっちは戦い慣れているから、「何があっても平気だ」って肝が据わっているところがありますし。だから親心として2期生と2期生アンダーに……。

(※あからさまに顔をしかめる2期生・町田と2期生アンダー・奥村)

池松 ほらほら、嫌がっているじゃん(笑)。

長月 でもバトルを経験することで、本当の意味で同じファミリーになれると思うんだけどなぁ。

──『ラストアイドル』はバトル形式の番組として始まったから、メンバーの歌唱力も注目されていましたよね。今の集団ダンス路線は、どうしても歌が二の次になってしまうから、そこを惜しむ声もあるようです。

長月 じゃあ、次は歌ですね! 歌で極限を目指す企画をやればいいと思います!

池松 「集団でオペラをやる」とか(笑)。

長月 あぁ……ありえそう(笑)。この記事が出たあと、私たちが本当にオペラに取り組んでいたら笑ってください!

▽ラストアイドル 7thシングル「青春トレイン」(Virgin Music)
9月11日にリリースされるラストアイドル7枚目のシングル。センターを阿部菜々実が、Bメロのセンターを米田みいなが務める。
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