【写真】クールな魅力ただよう、高石あかり撮りおろしカット【10点】
──高石さんは映画『ベイビーわるきゅーれ』やドラマ『墜落JKと廃人教師』など、かなり個性の強い若者の役が多いですよね。
高石 どの役も個性的で、出会えたこと自体が奇跡だと思ってかみしめながら演じてきました。振り返ると、お芝居へのアプローチも自然と変わってきたなと思います。作りこまないでナチュラルに向かった方がよいのか、それともみっちり研究して臨むべきか。事前に探っていくところからもう探求心がわいてきます。
──そういう意味では、高石さんにとって『新米記者トロッ子』で演じるかさねはどちらの方向性で演じていったんでしょうか?
高石 かさねは考えすぎないで素直に役に入っていくことができるタイプでした。皆を引っ張って空気を作っていくというよりは、相手の反応や台本から感じたことから自然に生まれてきた気持ちを反映させていきました。でもそうして五感に素直になったおかげで、感情豊かなかさねという子になったのかなと思います。
──演じていて感じた、かさねの一番の魅力はなんでしょうか?
高石 一見何を考えているのか分からなそうで、芯が強いところでしょうか。大人の理不尽に負ける気はなくて、文章の力を信じているところ。だからこそ彼女の言葉には真実味が出て、単なる変な先輩ではなくなる……そんなギャップに私もやられました(笑)。
──たくさんの作品を経験して、高石さんの女優としてのこだわりを教えてください。
高石 役者としてこうでなければ、という一貫した理論があるわけではないんですけど、やっぱりお芝居が好きな気持ちは昔から変わっていません。好きでない瞬間があったら、このお仕事を続けていないので。もう、保育園のときから「女優さんになるんだ」と周りに言いふらしていましたし、ほかにも卒業文集など将来の夢について書いたものには全部「女優になる」と書いていました(笑)。
──そんなに早くから、将来の夢を決めていたんですね(笑)。何かきっかけがあったんでしょうか?
高石 井上真央さん主演のドラマ『花より男子』を観てから、と母は言っていたんですけど私自身は覚えていないんです(笑)。
──そんな高石さんの今の夢はなんでしょう?
高石 小学校のころの大好きな先生が「朝ドラに出演しているあなたが見たい」と言ってくれたので、デビューしてからは朝ドラ出演が夢ですね。お仕事を続けるうちにファンの方からもそういう期待の言葉をいただくようになりましたし、有言実行でいつかは叶うと信じつつ、これからも探求心を持ってどんな役も楽しんでいきます!
(取材・文/大宮高史)