今月15日に26thシングル『ソーユートコあるよね?』を発売したSKE48。このシングルで初センターとなる須田亜香里と、初選抜となる高畑結希と北川愛乃が緊急座談会。
それぞれが“初めての場所”で見た景色、そしてそこから考えるSKE48の未来とは。※高の正式表記ははしご高
──まずは須田さん、SKE48に加入して10年目にして、初のセンターに立ちました! 最初の頃はポジションも後列の方でしたよね。

須田 やっぱり感動します。ファンの方が喜んでくれるのがすごくうれしいです。こう話しているだけで、泣きそうになっちゃう(笑)。

──発表されたときは泣きました?

須田 ドッキリだと思って、泣きませんでした(笑)。

──(笑)。なぜ、今回須田さんがセンターに選ばれたと思いますか?

須田 最初は、私でいいの? っていうとまどいもあったんです。でもこの1年、2年といろいろなテレビ番組に出させていただいたことなどが自分の自信にもなって。知名度というか、SKE48のことは知らないけど、須田のことなら分かってきたよっていう方に改めて、SKE48ってこういうグループなんですよって知ってもらえるチャンスかなと思いました。

──続いて、高畑さん、北川さん、初選抜に選ばれた感想は?

北川 私も最初、ドッキリだと思いました。それまで自分なりに企画を考えたり、努力はしてきたつもりだったんですけど、なかなかうまくいかなくて。
どうしたらいいんだろうって思っていた時期に発表があってビックリして。ずっと応援してくれているファンのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

高畑 私は「選抜メンバーです」って発表されたとき、ぽかーんとしちゃって……。MV撮影をしたり、取材を受ける機会をいただいたりして、少しずつ選抜に選ばれたんだなって実感してきました。

──須田さんは2人が選ばれてどう思いましたか?

須田 素直によかったって思いました。自分で何かチャンスのきっかけを探しているメンバーが大好きなので、まさにこの2人はチャンスを待つんじゃなくて、どうしたら周りと違いが出るのかなって発想力がデビューした頃から周りとは違ったというか。頭が抜けていたなって。

──チームが違ったりしても感じるものですか?

須田 握手会1つとっても違います。2人とも個性が強いというか。昔、はたごん(高畑)は握手会の列に人がいないとき、他のレーンに並んでいる人に向けてタオルを振っていなかった?

高畑 はい(笑)。そのとき私、端っこのレーンだったんですよ。列に誰もいなくてすごく悔しくて、タオルを振っていたんです。
ここにもメンバーがいるよって。

須田 タオルを回してたからか、休憩のときに汗だくで帰ってきたんですよ(笑)。よこにゃん(北川)も握手会のたびにいろいろな服装をしてて。最近の格好は許せなかったんですけど(笑)。

北川 えっ!?

須田 急にアフロヘアーになっていて、どこに需要があるんだって思っていたんですよ(笑)。ゲームのキャラクターの春麗のチャイナドレスは許せるんですけど(笑)。

北川 実は……アフロは、舞台「ハムレット」に出させていただいたときに私の役がアフロヘアーだったんです。それで、握手会でその衣装を着て、観てくれたファンの方や観たことがない方にも紹介しようと思ったんです!

須田 そうだったんだー! 大変失礼いたしました(笑)!

──初選抜、家族の反応は?

北川 全員、喜んでくれました。祖父や祖母も応援してくれていて、すごく元気になったって話を聞いたのでうれしかったです。

高畑 学生時代のバイト先のお好み焼き屋の店長さんやスタッフさんや、地元香川県のタワーレコード高松丸亀町店さんがすごく喜んでくださって。家族もそうなんですけど、地元の方々からも反応があったのはすごくうれしかったですね。

須田 私はセンターになったことを家族に言うタイミングを考えちゃって。
3日ぐらい、黙っていました。まずは1人で喜びを噛み締めてて、そのあとに母に今度センターらしいよって話したら、「えっ!? いいの?」って。私も母もセンターに選ばれることはないだろうって諦めていたので(笑)。

──そうだったんですね。MVの撮影現場はいかがでしたか?

高畑 休憩中にみんなと一緒に外でご飯を食べました。ご飯を食べすぎちゃうと、衣装が入らなくなっちゃうんですけど、ケータリングがネギトロ丼だったんです。どうしてもお代わりがしたくて、3杯食べました。(荒井)優希さんと一緒に。

須田 えっ!? 3杯? すごい!

北川 私は1杯だけでした(笑)。私は撮影中、ずっと緊張してました。普段、選抜メンバーの方々と一緒にいることはないので……。でも今回普段、話すことがない先輩とも話せるようになってうれしかったです。


高畑 リップシーンがあったんですけど、先輩たちがみんな見てくださっていたんです。すごく緊張していたんですけど、「すごくよかったよ」って言ってくださって。

須田 確かに最初、2人は“選抜の中に混ざっちゃいました感”というか、すごくドキドキしている雰囲気があって。初選抜ってすべてが特別に感じるじゃない?

北川&高畑 はい。

須田 いつものチームの楽屋と変わらないような内容で笑っているだけでも、選抜の楽屋って幸せなんですよ。2人のそういうところを見ていました。そのときにいろいろ考えたんです。今の後輩たちって、10年分の先輩たちを追い越さないと選抜に入れないから、本当に大変だろうなって。昔の初選抜と、今の初選抜とではハードルが違うから。

──なるほど!

須田 私は追いかけてきた先輩の背中を見て、こうなりたい、こんな先輩であるべきだと思う姿でステージに立っています。普段その姿は、一緒のチームでないとなかなか見せられないかもしれないけど、選抜で一緒になったメンバーには、私が今まで見てきたSKE48らしさを見せてあげられると思うので。おせっかいだと思われないといいなと思ってます(笑)。


──おせっかい(笑)。ファンの方の反応はいかがでしたか?

北川 ものすごく喜んでくれました。中には泣いてくださった方もいて、すごく幸せな気分になりました。

高畑 私のファンの方も発表があったときは泣いたって話してくれたんです。でも握手会に来てくださったときはファンの方も私もニヤニヤが止まらなくて(笑)。レーンが幸せのオーラっていうんですかね。みんな、ニコニコして帰っていったので、それを見るだけで幸せな気分になりました。

須田 はたごん、選抜入りがニヤニヤでバレそうになったんだっけ?

高畑 そうなんですよー。SNSを管理してくださっている方から、選抜を聞いた次の日から文章がおかしくなっていると指摘されて。自分では意識していなかったんですけど、急に絵文字が増えたらしくて。もう少しおさえてって言われました。

須田 あははは。


──ところで須田さん。今回の新曲『ソーユートコあるよね?』はどんな曲ですか?

須田 個人的には歌詞が自分のことじゃないかって思っているんです。周りがドン引きしちゃうくらい、マイペースだとか。もう少し気を遣えとかだいぶ的を射たことが書かれてていて。メンバーもスタッフさんも「須田っぽい」って。よこにゃんも「須田さんにピッタリです」とか言うし(笑)。

──振り付けも話題だとか?

須田 そうなんです! DA PUMPのTOMOさん、U-YEAHさん、KENZOさん、DAICHIさんが振り付けをしてくださいました。それがきっかけで見てみたいと思ってくれる人もいると思うので、いろんな形で外に向かってアピール、アプローチできるシングルなのかなって。一生懸命やっていたら、センターに立てるかもっていう夢のあるグループなんだなっていうことをたくさんの人に知ってもらえたら。SKE48は可能性のあるグループだぞって。

──最後に新選抜の2人は今後、どういうところを見てほしいですか?

高畑 私はSKE48に入って5年目なんですけど、亜香里さんも話していたとおり、希望のあるグループだと思っていて。まさか普通の会社員からアイドルになれるとは思わなかったし、選抜メンバーにも入れたっていうことを後輩やメンバーにも見てもらいたい。一般の方にもこういう子がいるんだよ、こういう道もあるんだよっていうのを見てもらえたらいいなって。

北川 これからも努力は報われると信じて、やっていきたいと思っています。一生懸命努力すれば夢は叶うってことをたくさんの方に知ってもらいたいし、他のメンバーの希望にもなればいいなと思っています。

(取材・文/林将勝)
▽須田亜香里(すだ・あかり)
1991年10月31日生まれ、愛知県出身。A型。3期生。チームEリーダー。ニックネームは「あかりん」。2009年11月14日に3期生としてお披露目。バラエティ番組を中心に活躍の場を広げ、SKE48の中でも世間の知名度の高さではトップクラス。26thシングルで自身初の表題曲センターを務める。
Twitter:@dasuwaikaa

▽高畑結希(たかはた・ゆうき)
1995年7月18日生まれ、香川県出身。A型。7期生。チームE所属。ニックネームは「はたごん」「社長」。2015年3月22日に7期生としてお披露目。会社員として働いていたが、退職してSKE48に加入したという異色の経歴を持つ。
Twitter:@takahatayuki718

▽北川愛乃(きたがわ・よしの)
2001年1月24日生まれ、大阪府出身。O型。8期生。チームS所属。ニックネームは「よこにゃん」。2016年11月19日に8期生としてお披露目。小学5年生から中学3年まで続けた空手が特技。
Twitter:@kitagawa_yosino
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