今、グラビア界から熱い視線が注がれているアイドルがいる。葉月つばさ、21歳。
青森出身、王道清純派のルックスながら、際どい衣装を着ることもいとわない。発売するDVDは軒並み好セールスを記録し、今年8月には『ゴッドタン』(テレビ東京系)に「第3次ブームの主役に食い込むグラドル」として出演。「18禁のエロ漫画を買ってます」と、その素朴なルックスには似合わぬカミングアウトをし、話題を読んだ。今月発表された「グラビア・オブ・ザ・イヤー2019」では優秀賞を受賞した。

清純派のルックス、際どいグラビア、そして濃いキャラクター、三拍子揃い2020年には本格ブレイクが期待される彼女に、デビューのきっかけから好きな成人漫画の話までを聞いた。(2回連載の1回目)[葉月つばさのグラビアカットはこちらから]

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──葉月さんは昨年8月に放送された『ゴッドタン』で行われた企画「このグラビアアイドル知ってんのか!? 2019」に出演して、「18禁のエロ漫画を買ってます」というカミングアウトで話題になりましたが、放送後の影響はいかがでしたか。


葉月 一気にフォロワーが1万4千ぐらい増えました。いやー、ありがたいですね。なんでフォローしてくれるんだろうって。

──そこまでの反響は予想してました?

葉月 全然です。収録では「もともと、つばめ(グリル)で働いてました」とか、いろいろぶっちゃけてたので、スタッフさんからは「オンエアでは使われないかもしれない」と言われてたんですけど、使われましたね。

──そもそもグラビア活動を始めたきっかけは何だったんですか?

葉月 新宿のゲーセンでスカウトを受けました。
よく仕事終わりに行ってたんです。スカウトを受けた時は網タイツ、ショートパンツ、猫耳パーカー、ライト付きの猫耳ヘッドフォンって変な格好だったんですけどね。今考えると自分でも怖い……。その恰好が目立ったんでしょうね。ただイメージDVDを撮るまではAVに飛ばされるんじゃないかって不安でしたよ(笑)。

──前職は芸能活動を始めるタイミングで辞めたんですか?

葉月 実は、この仕事をやりつつ、掛け持ち時期もありました。
ファーストDVDの『ピュアスマイル』が売れて、社内にバレちゃったんです。それで辞めました。ただ元々つばめグリルは1年やったら辞めようと思ってたんです。

──グラビア1本でやってこうという気持ちから辞めようと思ったんですか?

葉月 それもありますけど、向いてないなと思ってたんですよ。グラビアのほうはファーストDVDを出して、たとえば結婚して子供が大きくなった時に、子供に見せられるといいなって。「お母さん、こんなのやってたんだよ」って言えたらいいかなぐらいの気持ちだったんですけど、予想外に売れたので、人生一度きりだ、墓場に飾れるもの(ファーストDVD)も残せたし頑張ろうと。


──死後のことまで考えていたんですか(笑)。

葉月 今の自分は今じゃないと撮れないですしね。それで正社員を辞めて、実家に仕送りしているのもあって、今年の3月まではグラビアの掛け持ちでバイトもやってたんですけど、中途半端だなと思ったんです。それでマネージャーさんには「もしもグラビア業界で上手くいかなかったら今年中に辞めます。なので仕事を獲ってきてください」と伝えました。私も頑張って痩せたり、良いスタイルになったり、自分の趣味を公開したり。


──それで18禁系が好きなのもぶっちゃけたんですね。

葉月 もともと18禁系は好きだったんですけど、最初はマネージャーさんから「清純派売りだから、それはツイッターで言っちゃいけない」と。その時は「そうですね」と思ったんですけど、「好きなことをつぶやけないのに、どうしてツイッターをやらなきゃいけないの?」って改めて相談したら、だったら18禁系をつぶやいてもいいよってことになったんです。そしたら『ゴッドタン』のお仕事も、それで決まったんですよ。

──『ゴッドタン』のプロデューサーが葉月さんのツイッターを見てたってことですか?

葉月 いや、『ゴッドタン』にも出てた小林司(講談社の編集者。ミスiD実行委員長・選考委員)さんが私のことを知ってくれたみたいで、「『ゴッドタン』のオーディションを受けてみてください」と言われて、実際に受けてみたんです。
オーディションではダジャレが得意なのとエロ本が大好きなのを伝えたんですけど、ダジャレは上手く言えず、でもエロ本好きが非常にウケまして。あと、すっぴんで行ったのも良かったみたいです。

──確かにオーディションですっぴんはインパクトありますよね(※このインタビュー中も、すっぴん)。18禁系のつぶやきは一般の方にも好意的に受け入れられたんですか?

葉月 ですね。日頃のヲタ活のことをつぶやいたら、批判もあるだろうなと思ってたら全然ないので、みんな優しいなって思いました。

──『ゴッドタン』に出演した際は、他にも先輩のグラビアアイドルが出てましたけど、その中で存在感を示せたのはすごいですよね。

葉月 私が一番若手で、グラビア歴も短くて、どういうジャンルで取り上げられるんだろうと当日まで知らなかったんです。台本を見たら、「今年ブレイク予定の~」って書かれていたので、思わず台本を写真に撮って、親に送りつけました。

──グラビアのお仕事をやることについて親は賛成だったんですか?

葉月 正社員を辞めるとき、お母さんは「本当にそれで大丈夫なの?」って心配してたんですけど、基本的に否定的ではないですね。

──DVDもお母さんに送ってるんですか?

葉月 さすがにDVDは送らないんですけど、紙媒体は送ってます。

──お母さんは葉月さんのツイッターもチェックしているんですか?

葉月 機械をいじれない人だから、そこは大丈夫です。

──でも『ゴッドタン』を見たらエロ本好きはバレますよね。

葉月 電話で普通に「『ゴッドタン』でエロ本紹介するけどウケない?」って言ってたぐらいでしたし、昔から好きなのはバレてましたね。保育園の時に、同居していた叔父さんがエロ本を集めていたような人で、それを襖の間に溜めていたので、寝る時にこっそり見てたんです。その中にお気に入りがあって、『COMICペンギンクラブ』の別冊だったんですけど、それを箪笥の隅に隠していたらお母さんにバレて怒られましたね。あとは新聞のエロい一面だけをカーペットの下に一枚一枚隠してたんですけど、いつの間にかなくなっていたこともあります。

──18禁好きがグラビア活動に生きていることはあります?

葉月 ポージングですね。もともと体が柔らかいので、漫画を再現してます。

──体が柔らかいのは昔からですか?

葉月 そうですね。小1から小4ぐらいまで空手をやってた影響もあると思いますし、昔から運動神経は良かったんです。いつも短距離は1位で、部活はやってなかったんですけど、小学校時代に校内の大会で短距離走と長距離走のメダルを獲ってます。バスケだと3ポイントは決められますし、わりと体育は優秀でした。

──つばめグリルを辞めた後は、どんなバイトをしたんですか?

葉月 IT会社さんの事務、トレーニングジムの受付、そこから週プレ(『週刊プレイボーイ』)さんのお仕事が決まり、『ゴッドタン』に出たら支障が出るだろうなと思って、ジムを辞めました。今は個人でDVDの脚本やデザイン系のお仕事もやってます。これは事務所に関係なく個人で自由にやらせて頂いてます。

──幅広く活動しているんですね。

葉月 あと新しい目標ができました。以前、「コミケア」というイベントでイラストを出したんですけど、グラビアとイラストでは来るお客さんの層が違うんです。なので、もっと絵を鍛えてオリジナルの同人を作って漫画を描きたいです。あとはグラビア以外のお仕事で声優もやってみたいなぁという希望がありますね。

──普通の漫画も読むんですか?

葉月 読みますけど、個人的にはちょいエロが入ってたほうが好きだったりします。最近はあんまり普通系は読んでなくて、官能小説ばかり読んでます。中でもエタニティ文庫が好きですね。

──よくツイッターで『COMIC快楽天』が好きとつぶやいてますよね。

葉月 ワニ(マガジン)さんのエロ漫画は好きですね。「可愛い~!」って言いながら可愛い女の子を見てます。

──生身の女の子に興味は?

葉月 あまりないですね。男の子にも興味ないですけど。中学時代はクラスの3分の1が腐女子だったんですけど、全く私は興味がなかったんです。当時はが超ブームで、話が合う女子が一人もいなくて、オタクの男子グループとばっか話していました。今思えば、私の学生時代は何だったんだろうって思います。

──あえて聞きますけど、好きな男性のタイプは?

葉月 学生時代から神木隆之介君一筋です。見た目が大好きなんです。いまどきのイケメンはよく分からないですね。たぶん中性的な可愛い顔が好きなんでしょうね。

(18日(土)午前7時30分公開の後編<よりディープな18禁漫画トーク>に続く)

▽葉月つばさ
1998年6月16日生まれ、青森県出身。2017年にリリースした1st DVDがDMM月間ランキングで1位を獲得するなどヒット。昨年8月に『ゴッドタン』(テレビ東京系)に「第3次ブームの主役に食い込むグラドル」として出演し話題に。Twitter:@Usamimi_World