突然片目が見えにくくなったとき、「目に何か起きたのかな」と眼科を受診する方は多いでしょう。しかし実は、それが脳梗塞の前触れである可能性があります。
「一過性黒内障」という、あまり知られていない症状について、医師に聞きました。

今回のテーマは、「脳梗塞の前触れと、見逃せないサイン」です。
一過性脳虚血発作(TIA)は脳梗塞の警告サイン

一過性脳虚血発作(TIA)は、脳梗塞の一歩手前の状態です。手足の麻痺や話しにくさなどの症状が一時的に現れ、数分~数時間で消えるのが特徴です。症状が治まると安心してしまいがちですが、田頭先生は、TIAは脳梗塞の「警告サイン」であり、放置すると本格的な脳梗塞に移行するリスクがあると話します。症状が消えたとしても、その時点で早急に専門医を受診することが重要です。
「目が見えにくい」も脳梗塞の前触れになることが

TIAの症状としては、手足の麻痺や言語障害がよく知られていますが、田頭先生は「突然片目が見えにくくなる症状にも注意が必要」と指摘します。これは「一過性黒内障」と呼ばれ、目の病気ではなく、脳の内頸動脈から分岐した眼動脈が一時的に詰まることで起こる症状です。

目のトラブルと間違えやすいものの、田頭先生は、こうした症状も脳梗塞の前触れの可能性があると話します。見えにくさが一時的に改善しても自己判断で済ませず、速やかに受診することが大切です。

○田頭 秀悟(たがしら しゅうご)

鳥取大学医学部 卒業 / たがしゅうオンラインクリニック院長 / 脳神経内科(認知症、パーキンソン病、ALSなどの神経難病)領域を専門とし、主として糖質制限食やストレスマネジメント指導を中心に内科疾患全般に対しての診療を行うオンライン総合診療医。 また東洋医学会専門医でもあり、問診によって東洋医学的な病態を推察し、患者の状態に合わせた漢方薬をオンライン診療で選択する治療法も得意としている。


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