東京五輪は新型コロナウイルス感染拡大が懸念される中、ほぼすべての競技で無観客のもと開催されたが、日本国民をはじめ世界の人々に感動をもたらして8日に閉幕した。U24スペイン代表の一員として東京五輪男子サッカー競技に臨み、銀メダルを獲得したレアル・マドリードのDFヘスス・バジェホは、開催国の日本に対する感謝のメッセージを残している。

 スペイン代表は、東京五輪開催直前にノエビアスタジアム神戸で行われたU24日本代表との強化試合をドローで終えると、エジプト、オーストラリア、アルゼンチンと同居したグループステージを1勝2分で突破。準々決勝でコートジボワールを下した後、準決勝における日本代表との再戦ではゴールを奪えず苦戦を強いられたが、延長後半にレアル・マドリードのMFマルコ・アセンシオがネットを揺らして勝利を収めていた。しかし、決勝ではブラジル相手に延長戦の末に1-2と敗戦。優勝とはならなかったが、銀メダルを獲得している。

 また、現在24歳のバジェホは、昨季終了後にグラナダでのレンタル期間を終えてレアル・マドリードに復帰。そして東京五輪に臨むスペインU24代表に招集されると、5試合で途中出場を果たしていた。

 東京五輪での全日程を終えて、同選手は8日に「ありがとう日本!オリンピック期間中、いつも親切にサポートして頂きありがとうございました。また会う日まで!」と自身のSNSアカウントに投稿。これには、日本国内のサッカーファンからも感謝や激励のコメントが多く寄せられている。

 オリンピックでの激闘を終えたバジェホは、スペインへ帰国してレアル・マドリードのトレーニングに合流するものとみられる。同選手はカルロ・アンチェロッティ新監督のもとで2021/22シーズンを戦うことを望むコメントを残しているが、果たして本人の願いは叶うのだろうか。