明治安田生命J1リーグの柏レイソルからブラジル1部ゴイアスへレンタル移籍中であるブラジル人FWペドロ・ハウル(25)は、名古屋グランパス移籍が噂されている。しかし、本人はゴイアス残留の意向を示しているようだ。

8日、ブラジルメディア『Esporte Goiano』が伝えている。

 ペドロ・ハウルは昨年9月に柏レイソルからリーガMX(メキシコ1部)のフアレスへレンタル移籍。フアレスをわずか半年で退団すると、柏レイソルで構想外と伝えられる中、今年1月末にゴイアスへ1年レンタルにより加入していた。

 そしてゴイアス移籍後は、今季のカンピオナート・ゴイアーノ(ゴイアス州選手権)で4ゴールをマーク。ブラジル1部リーグ戦でもここまで15試合中12試合に先発出場して7ゴールをあげており、チーム内得点ランキングトップに立っている。

 そんなペドロ・ハウルの去就についてブラジルメディア『Esmeraldino』は今月8日、名古屋グランパスが同選手獲得にむけて、柏レイソルに対して移籍金250万ドル(約3億4000万円)によるオファーを提示したと報道。

選手本人が普段通りゴイアスのトレーニングに参加している一方、ゴイアスは交渉に介入することができないため、すでに同選手の後釜確保にむけて動いていると伝えていた。

 しかし『Esporte Goiano』の報道によると、ペドロ・ハウルは代理人を通じてゴイアス幹部に今夏残留の意思を伝えたとのこと。クラブ幹部はブラジルメディアの取材に対して「プロフェッショナルの模範だ。彼はこのクラブのことに集中している」と、同選手の残留の意思が固いことを明かしている。

 ただ一方でゴイアスは柏レイソルとの取引で、「ペドロ・ハウルがゴイアスでプレーしている間に他クラブからオファーが届いた場合、ゴイアスが移籍金の10%を受け取る」という条項を盛り込んでいたと伝えられている。そのため名古屋グランパス移籍が成立した時に、25万ドル(約3400万円)を受け取れることをゴイアスが前向きに捉えていると、一部のブラジルメディアが報じている。

 なお以前のブラジルメディアの報道によると、柏レイソルとペドロ・ハウルの契約期間は2024シーズン終了後までとのこと。柏レイソルは同選手獲得でボタフォゴFRに移籍金1070万レアル(約2億3000万円)を支払っているとみられる。