明治安田生命J1リーグ・ヴィッセル神戸所属の元U20ブラジル代表FWリンコン(21)は、母国クラブへのレンタル移籍することがほぼ確実となったようだ。
リンコンの去就については先月29日、ブラジル2部クルゼイロの移籍情報を専門に扱うサムエル氏が「クルゼイロがヴィッセル神戸所属のリンコン獲得へオファーを提示した。
くわえてブラジル紙『O DIA』のジャーナリストも、自身のツイッターアカウントで「クルゼイロはヴィッセル神戸からリンコンを無償でレンタルし、120万ドル(約1億6000万円)で彼の(保有権の)50%を買い取るというオプション付きでオファーを提示した」と投稿。ヴィッセル神戸も年俸負担軽減を目的に、同選手の放出に前向きであると伝えていた。
またブラジルメディア『TORCEDORES』は今月4日、ブラジル人FWペドロ・ハウル(25)所属のブラジル1部コリチーバがリンコン獲得のオファーを提示したと報道。リンコンを巡り、ブラジル国内で争奪戦が勃発したとの見方が広まっていた。
しかし『O DIA』のジャーナリストは4日に「リンコンはクルゼイロの選手だ。現在ヴィッセル神戸でプレーする彼は、買い取りオプション付きのレンタル移籍でクルゼイロへ加入する。日本のクラブは給与の一部を負担する」とツイート。無償レンタルによる同選手の母国復帰が決まったと報じている。
またサムエル氏も「リンコンは数日以内に到着し、メディカルチェックを受けてサインを交わす」と伝えている。
リンコンとヴィッセル神戸の契約内容については、ブラジルメディア『UOL』は昨年1月に「年俸80万ドル(約8300万円)による3年契約、2年の契約期間延長オプション付き」と報道。またヴィッセル神戸はリンコンの獲得で、CRフラメンゴに対して移籍金やボーナスなど総額300万ドル(当時約3億3000万円)を支払ったと伝えられている。