かつて明治安田生命J1リーグ・北海道コンサドーレ札幌でプレーしていたGKク・ソンユン(28)が、韓国での兵役期間を終了。Kリーグ1(韓国1部)所属で韓国国軍傘下の金泉尚武から大邱FCに復帰した。

 ク・ソンユンは2015年にセレッソ大阪からコンサドーレ札幌(現北海道コンサドーレ札幌)へ完全移籍すると、加入1年目からレギュラーに定着。2020シーズン途中まで正守護神として活躍したが、新型コロナウイルス感染拡大によりJリーグが中断すると将来的な兵役義務を見越して2020年5月に大邱FCへ完全移籍していた。

 そして昨年2月から兵役義務により金泉尚武でプレー。今季はここまでリーグ戦30試合中15試合で先発出場し、4度クリーンシートを達成している一方で20失点。先月以降は全7試合でベンチ外となっていた。

 その中、同選手は今月7日に兵役義務を終了。

かつてサガン鳥栖鹿島アントラーズでプレーしていた韓国代表DFチョン・スンヒョン(28)らとともに金泉尚武を退団し、兵役義務開始前の所属クラブへ復帰したのだ。

 大邱FCは今季、AFCチャンピオンズリーグに参戦。グループステージ東地区で浦和レッズ相手に勝利したほか、ベスト16まで勝ち上がっていた。一方でKリーグ1では残り4試合の時点で5勝13分11敗と苦戦。12クラブ中11位に沈んでおり、下位6クラブによる1部残留をかけたプレーオフを戦うことがほぼ確実となっている。

 その大邱FCでは、かつて徳島ヴォルティスや京都サンガでプレーしていたGKオ・スンフン(34)が正守護神を務めており、ク・ソンユンはオ・スンフンとポジション争いを繰り広げることになる。

 今もなお北海道コンサドーレ札幌のサポーターから絶大な支持を得ているク・ソンユン。札幌復帰の可能性も含めて、同選手の今後に注目が集まる。