かつてV・ファーレン長崎ベガルタ仙台を率いていた手倉森誠氏は昨年10月、タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド監督を解任。半年近くにわたりフリーの身であるが、ここにきてタイ国内で監督業再開の可能性が浮上している。

 手倉森氏は2021シーズン終了後に仙台指揮官を退任。昨年1月にパトゥム・ユナイテッドの監督に就任すると、チームの立て直しに成功。2月以降のリーグ戦で9勝3分、7連勝で2021/22シーズンを終えたほか、AFCチャンピオンズリーグでもベスト8で終えるなど確かな手腕を発揮していた。

 しかし2022/23シーズンは開幕スタートダッシュに失敗。リーグ戦10試合終了時点で首位ブリーラム・ユナイテッドから勝ち点7差をつけられると、パトゥム・ユナイテッドは昨年10月24日に手倉森監督の解任に踏み切っていた。

 その手倉森氏には、パトゥム・ユナイテッド監督解任直後にU23タイ代表指揮官就任の可能性が報じられたが、実現には至っていない。

しかしタイメディア『SMM SPORT』の報道によると、手倉森氏は2023/24シーズンから再びタイ国内で指揮を執る可能性があるとのこと。

 同メディアは「手倉森氏はパトゥム・ユナイテッド監督解任後、個人エージェントと一緒にスタジアムに出向いたこともあったが、それ以上の進展はなかった。しかし彼はすでに多くのクラブのターゲットになっており、契約を結ぶ可能性は十分ある」と伝える一方、手倉森氏の招へいに興味を示しているクラブ名は挙げていない。

 なおタイ国内の日本人監督では、かつて鹿島アントラーズ大宮アルディージャを率いていた石井正忠氏が、ブリーラム・ユナイテッド指揮官として2021/22シーズンにタイ国内3冠を達成。元北海道コンサドーレ札幌指揮官の三浦俊也氏については、U20タイ代表監督就任が確実と報じられている。