FW後藤啓介は昨年11月、ジュビロ磐田からベルギー1部アンデルレヒトへ期限付き移籍。海外での成功が期待されているが、新天地デビューを前に問題を抱えているという。

 後藤は昨年に磐田のトップチームへ昇格。同クラブの補強禁止処分にくわえて同年3月にFW杉本健勇が横浜F・マリノスへレンタル移籍したこともあり、J2リーグで33試合に出場して7ゴールをマーク。スタメン出場は7試合にとどまったものの、スーパーサブとして磐田のJ1昇格に大きく貢献した。

 同選手にはチェルシーやアヤックスなど、欧州複数クラブからの関心が報じられたほか、J1クラブ移籍の可能性も。水面下で争奪戦が繰り広げられる中、昨年11月28日に買い取りオプション付きの1年レンタルにより、アンデルレヒトへ加入することが正式決定。U21チームにあたるRSCAフューチャーズに合流予定とみられている。

 しかしベルギーメディア『フットニュース』は3日に「後藤はすでにアンデルレヒトで挫折している」という見出しのもと、同選手の現状をリポート。公式発表から1か月が経過する中、後藤がデビューしていない背景について「(ベルギーでプレーするための)書類がまだ全て揃っていない。その結果、彼は当面、個別トレーニングに専念しなければならず、全体練習に合流できない状況だ」と伝えている。

 一方RSCAフューチャーズは今週、練習試合2試合を予定しているが、後藤はプレーすることができないとのこと。今月12日にベルギー2部リーグ再開初戦を控えている。後藤に関する問題の一刻も早い解決が望まれる。