黒田剛監督率いる町田ゼルビアは、今月3日開催の明治安田J1リーグ第6節サンフレッチェ広島戦で1-2と敗北。今季初黒星を喫したことで注目を集める中、ファウル数の多さが話題に。
VAR(ビデオアシスタントレフェリー)に関する指摘も相次いでいる。

 町田は2022シーズン終了後、青森山田高校サッカー部から黒田監督を引き抜くと、昨季にクラブ史上初となるJ2優勝、J1昇格を達成。タックルやファウル、時間稼ぎなどで波紋を呼んでいたが、今季もプレー強度の高さを武器に鹿島アントラーズなどJ1常連クラブを圧倒。第2節名古屋グランパス戦から4連勝を飾り、J1首位に立っていた。

 しかし広島戦では、31分にFW大橋祐紀のゴールで先制されると、50分にはMF下田北斗がスライディングタックルでDF佐々木翔を倒し、VAR判定の末にPKを献上する格好に。これを日本代表MF満田誠に決められると、終盤にオウンゴールで一点を返したものの反撃及ばず。
ホームで勝ち点3を落している。

 ネット上では、両チームのスタッツを巡って議論が白熱。町田がボール支配率39%、枠内シュートゼロに終わった一方、ファウル数は「21」と広島の3倍に。これには「町田はファウル多い」「一試合での数としてはなかなか見ることはない」「レイトタックル怖いなあ…」といった声が挙がっている。

 「町田は荒い」「またラフプレーか」などと、町田に対する批判も目立つ中、同クラブのファウル数が多くなった原因を分析するファン・サポーターも。「ワンテンポ広島のプレースピードが速かったからなのでは?」「広島のプレーよりも遅いし、アフターチャージしているシーンがあった」と広島の“町田対策”が称えられているほか、「ファウルが多い、球際激しいスタイルはJ2だと見逃されていたけど、J1だと通用しない」「プレー強度の高さが、VARで裏目に出た」などと、VARの有無による影響も指摘されている。


 なお、町田の栗本悠人コーチは試合終了直後、審判団に詰め寄り、イエローカードを貰っている。判定に対して不満を溜めていたとみられるが、VARが存在するJ1の戦いにどうアジャストするか問われそうだ。