かつて湘南ベルマーレ清水エスパルスなどJリーグ複数クラブでプレーしていたFW指宿洋史は、オーストラリア1部アデレード・ユナイテッドの絶対的ストライカーとして活躍。現地では、2023/24シーズン終了後の移籍が噂されている。


 身長190cm以上の指宿は、柏レイソルの下部組織出身であり、ジローナ、セビージャなどスペイン国内の複数クラブでプレーした実績の持ち主。2014年7月以降はアルビレックス新潟、ジェフユナイテッド市原・千葉、湘南、清水と渡り歩いていたが、2021シーズン終了後に清水を契約満了により退団。2022年1月からアデレードでプレーしている。

 そのアデレードでは、加入1年目の2021/22シーズンから前線1トップでレギュラーに定着。2023/24シーズンはリーグ戦25試合中18試合のスタメン出場で13ゴール3アシストをマーク。今月16日のウェスタン・ユナイテッド戦でも2ゴール1アシストと全得点に関与するなど、好調を維持しているが、チームは25試合を終えて12クラブ中8位。
6位ウェスタン・シドニー・ワンダラーズから勝ち点5差と、優勝プレーオフ出場権を逃す可能性がある。

 豪州1部リーグを代表するストライカーとして高い評価を受けているだけに、現地では指宿の去就に熱視線が。同選手とアデレードの契約は今年6月までであるが、今月16日時点で契約延長の公式発表はない。

 そんな中、スポーツデータ分析会社『スタッツ・パフォーム』のプロデューサーであり、豪州サッカーに詳しいサシャ・ピサーニ氏は16日にX(旧ツイッター)を更新。「もしアデレードが指宿を引き留めないならば、この日本人ストライカーが豪州1部他クラブのターゲットになることは間違いない」と争奪戦の可能性を予想。ゴール数を紹介した上で「クロスをヘディングでクリアする役割も担っている」と、守備での貢献度も高く評価しているが、Jリーグ復帰の可能性には触れていない。


 豪州移籍後、ゴール数でキャリアハイの成績を残している指宿。Jリーグ第2登録期間(ウィンドウ)は7月8日からスタートするが、同選手の獲得にむけて水面下で動いているJクラブが存在するのか気になるところだ。