今月11日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝1stレグで、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)にUAE1部アル・アインを迎え撃つ横浜F・マリノス。大一番を前に、日本代表OBの栗原勇蔵氏やガンバ大阪所属GK一森純が、横浜FM在籍時の経験をもとに同クラブの厳格さについて語っている。


 栗原氏は横浜FM一筋のキャリアを歩み、2019シーズン限りで現役引退。2000年代には松田直樹氏や中澤佑二氏らとセンターバックのポジション争いを展開。偉大な先輩とともに日々を過ごしていた。

 現在、横浜FMのクラブシップ・キャプテンを務めている栗原氏は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月9日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」に出演。内田氏から横浜FMでの経験について訊かれると、「相手との戦いもそうですけど、(松田さんや中澤さんなど)先輩の目が怖いので、その部分の戦いもありましたね。ミスしたら怒られるとか、練習中にミスして『帰れ』と言われたりとか」と、松田氏や中澤氏のもとで厳しい環境に置かれていたことを明かしている。


 その横浜FMはアンジェ・ポステコグルー監督体制以降、2度J1制覇。強豪クラブとしての地位を確立する中、昨年にはMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)バンクーバー・ホワイトキャップスへ移籍したGK高丘陽平に替わる正守護神として、ガンバ大阪から一森を期限付き移籍により獲得していた。

 横浜FM時代にリーグ戦27試合でプレーするなど、飛躍を遂げている一森。今季から再びG大阪のユニフォームに袖を通す中、同クラブの公式YouTubeチャンネルで先月12日に公開された「CAZI散歩 第百九十五話」で加地亮氏と対談。横浜FM時代の経験について以下のように語っていた。

 「もちろん技術・戦術が特別なクラブだったので、そこに目が行きがちなんですけど、チャンピオンになるチームは、こういうことなんだなと。
勝っても負けても、練習のテンションが変わらない。勝った時こそ、すごい要求される。そういう部分で(G大阪とは)違うと感じた。チームの雰囲気としては、やっていないヤツが浮いてくるみたいな感じですね」

 ハリー・キューウェル監督のもと、GKポープ・ウィリアムをはじめ今季も新戦力が活躍している横浜FM。選手たちが厳しい練習環境に身を置いているだけに、G大阪、浦和レッズ鹿島アントラーズに続くACL制覇が期待される。