日経平均は大幅続伸。11日の米国市場でNYダウは3日続落し、158ドル安となった。
ただ、半導体関連を中心に買い戻しが入り、ナスダック総合指数は3日ぶりに反発。本日の日経平均はこうした流れで103円高からスタートすると、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)指数構成銘柄見直し発表やオプション11月物の特別清算指数(SQ)算出を通過したこともあり、朝方に一時29661.22円(前日比383.36円高)まで上昇した。その後は週末を前に売りも出て、高値圏で堅調もみ合いとなった。

大引けの日経平均は前日比332.11円高の29609.97円となった。なお、オプション11月物のSQ値は29388.47円。東証1部の売買高は13億2145万株、売買代金は2兆9426億円だった。
業種別では、不動産業、鉄鋼、鉱業が上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは石油・石炭製品のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は19%となった。

個別では、ソフトバンクGやトヨタ自が2%超、レーザーテックが4%超の上昇。東エレク、郵船などその他売買代金上位も全般堅調だった。決算発表銘柄ではPD、シチズン、ホトニクス、パーソルHD、丸井Gなどが急伸。
また、メドピアやEGがストップ高を付けたほか、大真空などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、ファーストリテやOLCは小安い。株主総会を巡る調査結果を公表した東芝は後場売りに押された。決算発表銘柄ではスズキが軟調で、ヤクルトは後場に決算発表して急落する場面があった。また、業績下方修正のレアジョブが売り気配のままストップ安比例配分となり、前期がのれんの減損計上で赤字となったLIFULLなども東証1部下落率上位に顔を出した。