日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。トランプ政権の関税政策に対する影響が警戒されることで積極的な上値追いの動きはなさそうだが、つなぎ予算については、議会上院で可決し、政府機関の一部閉鎖は回避された。また、ウクライナ情勢においては、今週にもトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領が対話する見通しとの報道もあり、停戦への期待感も高まりやすいだろう。
また、先週末の日経平均株価は3月限のSQ値(36483.79円)を割り込むことなく、リバウンドをみせたことでセンチメント改善につながった。日経225先物はナイトセッションで買われており、これまで抵抗線として機能していた下向きで推移するボリンジャーバンドの-1σを突破している。日経平均株価の-1σは37190円辺りに位置しており、同水準を明確に上抜けてくることで、25日線が位置する38100円近辺がターゲットとして意識されてくる可能性がありそうだ。
まずは買い一巡後の底堅さを見極める必要があるものの、-1σが支持線として機能する局面においてはリバウンド狙いの買いが強まりやすい。また、2月下旬以降の調整によって需給は売り方に傾いていると考えられ、買い戻しの動きも入りやすいだろう。米国ではエヌビディアが5%超の上昇となるなど、半導体株の強さが目立っていた。