日経平均は反落。
11日の米株式市場でNYダウは326.63ドル安と5日続落。中国での新型コロナ感染状況が改善したとの報道で世界経済の減速懸念が後退し、寄り付き後上昇。しかし、4月消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことで、高インフレが定着し、景気減速にも繋がりかねないとの懸念が広がり、下落に転じた。ハイテク株の売りも加速し、引けにかけて下げ幅を拡大。ナスダック総合指数は-3.18%と大幅反落。
個別では、レーザーテックやソフトバンクG、エムスリーなどのハイテク・グロース(成長)株が大幅安。ファーストリテやSHIFTなど値がさ株も大幅に下落。東証プライム値下がり率上位にはマネーフォワードやSansan、ネットプロHD、ギフティ、ラクスルなどの中小型グロース株がずらりと並んだ。SREHDは今期利益ガイダンスが市場予想を下回ったことで急落し、値下がり率トップとなっている。
一方、子会社の不適切行為発覚後に急落が続いていた日本製鋼所は今期増益計画を受けて一時ストップ高を付けるなど大きく買い戻されている。ほか、決算が好感されたところでシュッピン、Jパワー、アシックス、神戸製鋼所、ラウンドワンなどが急伸し、東証プライム値上がり率上位に入った。
セクターでは情報・通信、サービス、医薬品などが下落率上位に並んだ一方、ゴム製品、石油・石炭製品、保険などが上昇率上位に並んだ。東証プライムの値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は33%となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約66円押し下げた。
一方、値上がり寄与トップはオリンパスとなり1銘柄で日経平均を約35円押し上げた。同2位はダイキンとなり、ソニーG、ブリヂストン、デンソーがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 25992.68(-220.96)
値上がり銘柄数 116(寄与度+147.67)
値下がり銘柄数 104(寄与度-368.63)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
オリンパス 2532 249 +35.00
ダイキン工 20965 560 +19.68
ソニーG 10960 240 +8.43
ブリヂス 4884 176 +6.19
デンソー 7388 147 +5.17
TDK 4070 40 +4.22
三菱商事 4220 106 +3.73
日製鋼所 3065 439 +3.09
ホンダ 3283 36 +2.53
日東電 9060 70 +2.46
三井物産 3179 70 +2.46
凸版印 2248 135 +2.37
出光興産 3515 165 +2.32
住友不 3397 66 +2.32
スクリーンHD 11020 320 +2.25
クボタ 2295 57.5 +2.02
豊田通商 4455 55 +1.93
トヨタ自 2092 10 +1.76
ヤマハ 5070 50 +1.76
コマツ 3008 48 +1.69
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 57100 -1900 -66.77
ソフトバンクG 4578 -305 -64.31
エムスリー 3602 -324 -27.33
東エレク 54280 -640 -22.49
KDDI 4241 -76 -16.03
中外薬 3583 -134 -14.13
アドバンテス 8350 -180 -12.65
花王 4890 -343 -12.05
NTTデータ 2215 -59 -10.37
ファナック 19330 -265 -9.31
コナミHD 7530 -180 -6.33
エーザイ 5380 -176 -6.19
オムロン 6910 -140 -4.92
トレンド 7060 -140 -4.92
信越化 17705 -135 -4.74
スズキ 3707 -133 -4.67
富士フイルム 7082 -123 -4.32
バンナムHD 8308 -114 -4.01
安川電 4095 -110 -3.87
武田薬 3627 -108 -3.80