海釣りで狙ってみたい青物の代表格といえば、巨大なボディのヒラマサが挙げられるでしょう。
若魚は年中美味しいので、刺身やしゃぶしゃぶにして食べるケースが多いです。
ここでは、ヒラマサの特徴や生態・釣り方・食べ方や、おすすめの釣りタックルについてご紹介します。
船釣りなら釣れているものの、ショアからのキャスティングゲームでとらえるには、結構苦労するかもしれません。
ヒラマサってどんな魚なの?
ヒラマサとは、ススキ目アジ科ブリ属に含まれている、大型サイズの海水魚のことです。
ブリと外観がよく似ていますが、口元の骨が角張っているほうがブリで、やや丸みを帯びているのがヒラマサだといわれています。
ふたつ並べて見比べてみないと、カンタンには識別しづらいでしょう。
ヒラマサの生息域は、日本より南の暖かい海域になります。
沿岸部の中層から底層を回遊していますが、防波堤からのキャスティングゲームでも釣ることができますし、活性の高いときは表層で食わせることも可能です。
一般的にブリ属と呼ばれているのは、ブリ・カンパチ・ヒラマサのことで、この3種類の中でもヒラマサの漁獲量はねとても少ないのが特徴です。
ヒラマサは養殖もおこなわれていますが、その数を含めても少ないといえるでしょう。
体格は、極めて巨大化することが知られていて、1mを超える個体が多く、最大では2.5mクラスのものも水揚げされることがあります。
ヒラマサの産卵期は、春から夏にかけてで、捕食対象は、アジ・サバ・イワシ類・スルメイカ・エビなどの甲殻類です。
ルアーやメタルジグで釣る際には、それらに似たカラー・サイズのものを使うと、とても反応よく追従して食い付いてくれるでしょう。
またブリよりも成長するスピードは、早いといわれています。
寿命は長めで、12年ほど生きた個体も確認されているとのこと。
ただし、カンタンに釣れる魚ではないので、多くのアングラーがターゲットにしています。
ボートからのオフショアジギングやオフショアキャスティングゲームで狙うスタイルが主流になっていて、九州などの南の地方へ出向けば、ショアからのキャスティングゲームでも釣り上げることができるでしょう。
ヒラマサの釣り方をチェック!
ヒラマサの釣り方は、乗合船やガイド船を予約して乗り込むことからスタートします。
完全フカセ釣りやカゴ釣りによるエサ釣りスタイルが、古くからおこなわれていますが、今ならオフショアジギングやキャスティングでアプローチするアングラーが増えています。
ジギングでアプローチするなら、基本はワンピッチジャークでメタルジグを操ります。
ワンピッチジャークとは、リールハンドルを1回転させるたびに、ロッドを上へ1回ジャーク=持ち上げるようにすること。
落とし込みを繰り返しながら、合間に巻き上げるのを繰り返します。
いきなりひったくるようなアタリが出るので、しっかりとロッドを立てて、ヒラマサを水面まで引き上げましょう。
慌てる必要はありませんが、底近くでフッキングした場合は、岩礁帯に潜られるケースがあります。
そうなるとラインブレイクの恐れが出てくるので、中層まで何とか引っ張り上げるようにしたいものです。
ヒラマサの料理方法もマスターしよう!
ヒラマサの食べ方は、刺身やしゃぶしゃぶにするのがおすすめです。
刺身に料理したら、すぐに食べずに冷蔵庫で寝かして熟成させると、もっと美味しく食べられるでしょう。
独特の甘味が付加されて、口の中でじわりと広がるような食感・風味となります。
その他塩焼きやバター焼き・フライ・唐揚げ・潮汁・煮付けなどに料理すると、絶品の美味しさでしょう。
釣ったヒラマサは、上手くさばけるようになりたいもの。
動画サイトなどを直接観ながら、さばき方の練習を実践するのがベターです。
釣り上げたヒラマサをさばいて料理に仕上げている動画はこちら
ヒラマサをオフショアゲームで釣るのにおすすめのタックルを選んでみた!
それではヒラマサを船のデッキ上で釣り上げるのに、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
まずは、ロッドから。
ルアーのキャスティングでアプローチするつもりなら、スピニングロッドのほうが広範囲を狙えます。
掛かったヒラマサの走りに耐えなければなりませんから、剛性とパワー・トルク・耐久性をバランスよく備えているものを選んでみました。

ダイワ(DAIWA) オフショアキャスティングロッド キャタリナ AP(エアポータブル) C74MS 釣り竿
人気のキャタリナ・エアポータブルシリーズなら、遠征で航空機に乗せるのが楽におこなえます。
全長は2.24mで継ぎ数は3本ですから、仕舞寸法は91cmにまで縮まります。
自重は270gで、先径/元径が2.0/14.9とやや細目。
適合するジグ・ルアーウエイトは、20gから70gまでとなっています。
適合するPEラインは、最大で4号までですから、中型クラスのヒラマサを狙うのにマッチしているでしょう。
どちらかといえばショートレングスなブランクスなので、乗合船の大勢のアングラーの中で、アンダーハンドキャストによるアプローチをおこないやすいモデルといえそうです。
ブランクスのカーボン素材含有率は、97%です。
実際に手にしてみると、とても携行性に優れていて、さまざまな釣り場へ出かけてみたい人に、使ってもらいたいアイテムに仕上がっています。
実売価格は3万円台と、ハイスペックの割りには低価格に設定が抑えられている印象です。
2ピースタイプのロッドと合わせて保有しておくと、さまざまなシチュエーションに対応できるのでとても便利でしょう。
継ぎ部分は、ダイワオリジナルのV-ジョイント方式を採用しているので、歪みや突っ張り感がほとんどなく、良好に使えるのが大きなメリットになっています。

テイルウォーク(tailwalk) KUROSHIO 53HGX 19073
テイルウォークブランドから発売されている、中型サイズのスピニングリールです。
剛性感のあるボディフレームやハンドル周りの出来映えが、ヒラマサの引きに耐えてくれそうな印象です。
ギア比は5.4対1で、ハンドル1回転につき116cmもラインを巻き取ることができるように作られています。
自重は760gで、最大ドラグ力は18kgと、かなり高めの設定なので安心感があります。
ラインキャパは、PEラインの5号を350m巻けます。
ボールベアリングは、7個搭載していますので、滑らかにハンドルもローターも回ってくれます。
キャスティングゲームを楽しむためのハイギア仕様で、ドラグパワーに余裕があるのが大きなメリットです。
ボディ剛性やスプール・ハンドルデザインに至るまで、オフショアゲームを楽しむために突き詰められています。
実売価格は1万円台と、とても低価格な設定に収まっています。
スピニングリールといえば、ダイワ・シマノ・アブガルシアといったメーカーから選ぶものを考えがちですが、テイルウォークブランドからは豊富なラインナップがリリースされています。
タックルにかかる費用を安く抑えたいと考えている人に、ぜひ検討してもらいたい1台です。
ヒラマサを豪快に釣り上げて美味しい料理に仕上げよう!
ヒラマサの特徴や釣り方・食べ方、おすすめのタックルについてご紹介しましたが、いかがでしたか?
ヒラマサなどの大型青物をターゲットにしている乗合船やガイド船は、日本全国に数多く存在しています。
有名なガイドが運営している船は、予約するのが難しいケースも。
早めに釣行を計画して、ガイド予約の電話を入れるようにしましょう。
その際に準備しておくタックルなども、指示を受けておくといいでしょう。
青物の関連記事はこちら

ヒラマサを釣り上げて美味しく料理したい!おすすめの釣り方もチェック
大きくて広い海で釣りを楽しむなら、どんな魚を釣ってみたいですか? 強烈な引きを豪快にやり取りするなら、青物がおすすめです。 ブリやカンパチ・ヒラマサといった大型タイプは、専門…
2021年12月15日FISHING JAPAN 編集部
ヒラマサを釣り上げて美味しく料理したい!おすすめの釣り方もチェック
シーバスや青物をキャスティングゲームで狙うとき、ラインに結ぶ定番のポッパーといえば、ポップクイーンは外せないでしょう。 長い歴史のあるルアーで、豊富なサイズ・カラーバリエーショ…
2021年12月15日FISHING JAPAN 編集部
ヒラマサを釣り上げて美味しく料理したい!おすすめの釣り方もチェック
ジギングで釣れた青物を自宅まで持ち帰りたいとき、大型クーラーボックスがあればとても便利ですよね。 活け締めした状態でそのまま収納できれば、鮮度を保ちながら自宅のキッチンまで運ぶ…
2021年12月15日FISHING JAPAN 編集部