こちらは内房の対岸に位置する三浦半島久里浜沖。
うれしいことに冬から延々と釣れ続いているが春を迎えてさらにサイズアップ。
1~2kgを中心に、良日は4~6kgも交えながら婚姻色に染まった雌雄のマダイがバリバリ釣れている。
剣崎松輪港・一義丸に乗り込んだ当日のポイントは久里浜沖の水深33~40m、指示ダナは上から11~20mと非常に浅い。
アタリが集中したのは朝方で、わずかな時間で全員本命をキャッチ。
そして終わってみれば1~4kgを2~9枚という文句なしのスコアとなった。
北風幸人船長が語る要点は、・朝一番など、釣れる時間にいかに手返しよく釣るかで釣果に差がつく。
・最初から長すぎるハリスはNG。
ここ数日の朝イチは10mが一番よかった。
状況を見て臨機応変に。
・ただ置き竿で待つのもダメ。
長くても3分でやり直し、誘い上げや落とし込みで攻める姿勢を……とのこと。
また今までパッとしなかった剣崎沖の釣況も5月以降は上向くはずで、そうなれば「さらなる大ダイが期待できる」と船長。
大いに期待しよう!
▲連日のようにマダイ船が集結する久里浜沖
開始1時間で全員ゲット決め手はハリス10m
例年より長く楽しめた桜が散り始めた4月9日、乗っ込みマダイが好調ということで三浦半島剣崎松輪港の一義丸を訪れた。
直近は4~6kgも上がり、トップは良日10枚超え。
案の定、港に着くと駐車場は大混雑、色んな釣り方が増えたマダイだがコマセマダイの人気は間違いなく健在だ。
受付を済ませて船に乗り込むと、ダイワフィールドテスターの渡辺太吾さんと釣りビジョン「関東沖釣り爆釣会」7代目リーダーの百川晴香さん&お父さんの姿が。
話を伺うと百川さんが渡辺さんにレクチャーをお願いしたとか。
「絶対釣りたい」という気合が百川さんにみなぎっている。
▲こちらは雄。松崎しげるのごとく黒く染まって雌にアピール
きめ細かい船長のアドバイス
当日の一義丸は3隻出し。
2隻でも事足りる人数だったが「少しでも釣りやすく、割り当てもよくなるよう3隻にしています」とのこと。
こういう配慮が人気船宿として名を馳せる所以の一つだろう。
北風幸人船長によると、「日によりムラはあるけど好調です。よほど晴れて澄み潮じゃなければ期待できますよ。ただし置き竿でほったらかしはNG。ハリスの長さの調整、落とし込みなどの誘いも不可欠です。とくに朝一はチャンスなので、そこで手返しよく釣る方は釣果がのびます」
さらにキーポイントとして、「乗っ込みマダイ狙いのハリスは長くするほど有利と信じている方もいますが、状況に合わせて使い分けないと釣れませんよ。
定刻に出船しメインポイントの久里浜沖へ。
久里浜沖が今イチのときは剣崎~洲ノ崎沖の様子を探るらしいが、今のところパッとしないそうだ。
ポイントに到着するや否や持参した探見丸に賑やかな反応。
期待で鼻息が荒くなるなか投入の合図が出た。
「タナは15m。ビシの位置で上から15mですから間違えないでくださいね。指示ダナから7m下まで落としたら、コマセをまきながらタナまで上げます。7mより下まで落とすと反応が散ってしまうので、それより下は絶対に落とさないでください。それから電動リールの方はカウンターの数字ではなく、必ず道糸の色でタナを取ってください。ドラグ調整も忘れずに」
きめ細かいアナウンスがありがたい。
水深35mという浅場でありながら、指示ダナはさらに浅い。
これが乗っ込み特有の宙層に浮くマダイを狙うタナ取り、ワクワク感をあおってくれる。
すると1投目からバタバタと本命が上がり始めた。
「すぐ何枚か上がりましたからね、アタリのない方は放置してないで誘い上げや落とし込みで誘ってみて。3分たっても反応がないときは、すぐに入れ直してください。釣れた方も仕掛けをチェックして、すぐ入れてくださいね。ビシが上がってコマセが切れちゃうと、周りの船に反応取られちゃうからね。最近は朝が一番活性高いから手返しよくやってみてください」
▲釣ってよし食べてよしの1~2kg級が主体だった
知っ得!試してほしい「落とし込みor誘い下げ」
コマセマダイの誘い方でとくに有効なのが、道糸をジワリジワリと引き出して数m送り込んでいく落とし込みや、竿先をゆっくり下げていく誘い下げ。
なかなか口を使わない魚が誘い下げたとたんにアタることもよくある。
落とし込みで使用するガン玉は、サイズBを基準に2~2Bくらいまで用意し、状況に合わせて交換したい。
仕掛けはハリス12m、15m、そして今回の10mを必ず用意。
周りの様子や船長のアドバイスを聞いてベストな長さを選択しよう。
Tackle Guide
コマセの振り出し、誘い、ヤリトリまでの一連の動作、そして仕掛けの安定性を考えるとコマセダイ専用がベター。
長さは3m以上のロングタイプまであるが、慣れない方は2.3~2.5mくらいが扱いやすい。
紅一点の百川さんにドカン!
船長のゲキが飛ぶ中、私も撮影の合間にたまらず竿を出し2枚をゲット。
1kg超えの食べても最良のサイズだ。
渡辺太吾さんは、百川さんとお父さんに手ほどきしながら朝の1時間で5枚。
百川さん親子も無事にマダイをキャッチでき、早々に船中全員が本命を取り込むという最高の滑り出しとなる。
このタイミングでコンスタントに釣った方々のハリス長はすべて10m。
仕掛けが馴染む時間、誘いをかけた際のリアクションのよさなどがマッチして、圧倒的に短めの仕掛けが有利だった。
仕掛けの馴染みを早めるためにテーパー仕掛けのサルカンは大きめ、または重めのガン玉が効いた。
ただし活性が低いときは逆効果になる。
状況にマッチした調整が釣果を左右するのだ。
2時間が経過すると徐々に魚探に映る群れの反応が薄くなり、底から5m以内に張り付くような低い反応が増えてきた。
しかしここでダレてしまってはダメ。
時どき食い気のある群れが入ってくると複数同時ヒットもあるから、釣れていようがいなかろうが3分ペースの入れ直しと誘いが肝心。
置き竿放置はマダイ放棄と心得たい。
食いが浅くなってきたせいかバラシも頻発。
向こう合わせで掛かることもあるけれど、やはりアタったときにしっかり合わせを入れないとバラシが増える。
大型のマダイが走っているときに強く合わせるとハリスが切れてしまうので注意が必要だが、その場合は突っ込みが止まったタイミングで合わせを入れてマダイの口にハリを貫通させよう。
マダイの食いも一息ついて船上がまったりしかけたころ、突然百川さんの竿先が海面に突き刺さった。
ドラグも止まらず40m以上も糸が出されている。
本人は慌てていたが、すかさず渡辺さんがアシスト。
ドラグ調整やヤリトリをアドバイスをしながら突っ込みをかわしていると、徐々に上がってくるようになった。
海面に浮いた魚体は見事なサイズ。
歓声とともにタモに収まったのは4kgのマダイだ。
当日最大の輝く1枚、それ以上にまぶしい笑顔を見せる百川さんであった。
中盤以降は左舷が優勢となり、苦戦していた方がたも連続でキャッチ。
小型も交じったけれど大半は1kg級、楽しそうに竿を曲げていた。
釣果は2~9枚。
トップはさすがの渡辺さん。
「これからが本番です。久里浜沖だけでなく剣崎方面の模様がよくなれば、さらなる大ダイも期待できますよ。頑強な仕掛けを準備して釣りに来てください」と北風船長。迎える5~6月は、さらにヒートアップするだろう。
▲竿頭はダイワフィールドテスターの渡辺太吾さんで9枚。ロ ッドは新製品のリーオマスター
船宿INFORMATION
三浦半島剣崎松輪港
一義丸
046・886・1453
▼備考=予約乗合、5時半出船
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隔週刊つり情報(2025年5月15号)※無断複製・転載禁止



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