レビュー
金融業界、特に銀行は大きな転換点を迎えている。デジタル化、金融技術の進化、他の業態による金融業への進出と新たなサービス競争などだ。
特に地域の金融機関が何をやるべきなのか、豊富な事例を用いて分析する。顧客のためにならないノルマが本当に必要なのか。
時代に合わないビジネスモデルに固執していては、将来の成長や存亡にも関わってくる。時計の針が一気に進むように、銀行は大きな変化を迫られており、本書には多くの取り組むべき課題が書かれている。
本書の要点
・コロナで伝統的な銀行の経営モデルは崩壊した。働き方や価値観の変容に合致したビジネスが必要になる。
・上場会社としての妥当性も含めて根本的な地銀のあり方を再検討する時期がいよいよ来ている。
・地域金融が単に合併するだけでは何も解決せず、新しいビジネスモデルの創出が大切だ。
・銀行のこれまでの収益事業は顧客や地域のためにはなっておらず、逆に非収益事業ほど世の中の役に立つものはない。
・金融支援機能には集合知とその応用が必要となる。
フライヤーでは、話題のビジネス・リベラルアーツの書籍を中心に毎日1冊、10分で読める要約を提供(年間365冊)しています。既に2,100タイトル以上の要約を公開中です。exciteニュースでは、「要約」の前の「レビュー」部分を掲載しています。