《CMでよく見るなあ》なんて声がネット上でも多い。ビール、宝くじ、害虫駆除剤、空調……あらゆるジャンルに山本耕史(47)がいる。

ちょっとひとクセあるキャラ設定が多いのも特徴だ。


「もともと売れっ子ではありましたが、ここ数年でぐんとCM露出が増えました。演技派で声優も務めるぐらいのイケボでもある。さらに47歳に見えない童顔なのに、あのマッチョボディーでしょ。また、コメディーセンスも抜群で、とぼけた演技の際の間合いが抜群。とにかく役者としての武器が多すぎるので、CMにドラマに引っ張りダコなのは納得ですね。

愛妻家、子煩悩というイメージがあって、視聴者からの好感度も高いのも強みです」(広告代理店関係者)


 CMだけでなく、ここ数年、ドラマ出演も途絶えないのは言わずもがな。今期は今田美桜(27)主演の連ドラ「花咲舞が黙ってない」(日本テレビ系=土曜夜9時)に、ほぼ主役に近い“二番手”で出演中。その前の1月期は、社会現象ともなった阿部サダヲ(54)主演の連ドラ「不適切にもほどがある!」(TBS系)にテレビプロデューサーの栗田という重要な役で出演し、歌に踊り、ギターテクニックまで披露していた。


「週に2回ほどはお子さんのお弁当を作り、妻の堀北真希さんへの食事を作ることもあるとか。あの筋肉を何年も維持するためのトレーニングに時間も割いているでしょうし、《いったい山本耕史は何人いるの!?》と言いたくなります」


 そう話す芸能ライターのエリザベス松本氏は「超多忙だろうことが簡単に想像できる山本さんですが、今年はさらに驚くことがあって……」と、こう続ける。


「夏に上演される日米合作のブロードウェーミュージカル『RENT』に主役のマークで出演します。

『RENT』は1998年に初めて日本で上演され、その時にマークを演じたのが山本さん。26年の時を経て再びマークを演じる。しかも全編英語で! 『RENT』ファン、山本さんファンにとってはかなりの胸アツ展開なわけです。歌も踊りもセリフも、とにかくテンポが速い『RENT』で、47歳の山本さんが久し振りのマークをどんな風に演じるのか。私も楽しみでなりません」


 初演以来、「いつかまたRENTのステージに立ちたい」と願っていたという山本は、アメリカのプロデューサーから「本場ブロードウェーでの『RENT』出演に挑戦してみたら?」とアドバイスされた過去があり、実際にアメリカに渡ってレッスンを受けた日々もあった。


 ある在京キー局スタッフは「山本さんの歌のうまさは昔から折り紙付き。

2023年に公開されたアニメーション映画『長ぐつをはいたネコと9つの命』では、主役のプス役の吹き替えを担当し、劇中で美声を披露した。ドラマの『ふてほど』でも軽妙なダンスを披露しているので、マーク役に向けて相当レッスンを積んでいるのでは? しかし途切れないドラマ、CM出演に筋トレ、英語や歌、踊りのレッスンと山本さんの1日は48時間あるのかも」と笑う。


 クセ強な役が多くても飽きられない、不思議な魅力を持つ山本。今夏、全編英語で舞台をこなしたとなると、今後は海外からオファーの可能性も大。もう海外進出は射程圏内に入ったか。