【死ぬまでにやりたいこれだけのこと】
キンタロー。さん(モノマネ芸人/42歳)
再びブレークの兆しのキンタロー。
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3月末までに在籍した松竹芸能でお受けした仕事を4月、5月とやっていますから、体感としてはまだほぼ松竹所属な感じで(笑)。事務所が受けた仕事と4月以降に私が個人で受けた仕事と混在していますね。
先月、初めて個人で受けた営業の仕事に行った時、いつも来ていたマネジャーがいなくて独りぼっち。正直、「寂しいな」と思いました。
これからは個人案件ばかりになるから、全部自分でやらなきゃいけないし、自分で自分の身を守らないといけないですね。
■私の人生は博打的に冒険することが多いので思い切った
私は30歳になる手前で芸人になる決心をしたので、40歳で「これからの10年をどう生きるか」を考えたんです。やはり変化が欲しくて、新しいことにチャレンジするために独立を決めたんですよ。
だから、40歳になる2年前には、「辞めたいです」と話してました。もちろん事務所の方の考えもあるので、すぐ辞められるものではありません。
マネジャーの思いを聞いて2年かけて話し合いました。
子供のことを思うと不安も大きいけど、私の人生は博打的に冒険することが多いので、思い切って独立。ダメなら戻ればいいかなとも思います。円満退社なので戻れます。そこは全然大丈夫です。
やりたいことはモノマネ芸人として向上するために、コロッケさんのように一座を持ちたい。そして、「キンタロー。一座」で全国を回ることです。大きな事務所にいたら私だけに特別扱いはできないんですよ。他の所属芸人みんなと足並みを揃えなきゃいけないところもある。
それだと私の一座をつくるのは実現不可能。
■子育て、マネジャー探しとやることがいっぱい
でも、一人ではできませんから、まずマネジャーが必要。独立するタレントさんは事務所を辞める前から水面下でマネジャーを探すと思いますけど、私は嘘がつけないし、すぐ顔に出るからコソコソ探せなくて。そしたら、探している最中に大谷選手の通訳のことを知って、人を信用するのが何だか怖くなっちゃって。
だから、第一の条件は私と気の合う人。
そうなると、新たに知り合った人じゃなくて、もともとの友達しかいなくなる(笑)。でも、みんな仕事を持っていたり、子育て中だったり地元愛知県にいたり。それに私は変わり者なので、気が合う人も変わり者だと思いますから見つけるのがすごく難しい。
マネジャーが決まれば、一座メンバーとして音響、照明とスタッフを決め、バックダンサーをつける。
もちろん子供がまだ小さいので、サーカスみたいに旅に出るわけじゃなくて(笑)。ステージをやるたびに東京には戻ります。
もっと先々、死ぬまでにやりたいことは全国の子供たちのためになる物を寄付したい。成功した方ってアンジェリーナ・ジョリーさんとか貧しい国に寄付するじゃないですか。私もいつかは他人を助ける活動をしたいです。また、大谷選手の話になるけどグラブを小学校に寄付されたようなこともやってみたい。
私ならストッキングを寄付したり。顔にかぶって2人でストッキングの端を縛って引っ張り合いっこをするストッキング相撲で遊ぶとか。これはダメかな(笑)。
とにかく私は未来の宝の子供たちのためになることをしたいので、まずは一座をつくり、全国の子供を笑顔にしたい。そのためにも頑張りますので、これからもこんな私をよろしくです!
(聞き手=松野大介)
▽キンタロー。本名・田中志保(たなか・しほ) 1981年10月、愛知県出身。社交ダンスの講師を経てお笑いタレントに。前田敦子のモノマネなどでブレーク。2児の母。バラエティーやステージで活動中。