2013年にユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」。「自然を尊ぶ日本人の気質」に基づく食習慣が評価され、世界的ブームは今も続く。
参政党は20年に結党。政治団体を立ち上げ、神谷氏が代表に就いた。翌21年分の政治資金収支報告書を確認すると、資金は潤沢。この年だけで約7000万円を集めた。主な収入源は右派論客が講師を務めた「参政党DIYスクール」である。
「ケント・ギルバート氏、田母神俊雄氏、竹田恒泰氏らが『メディアが報道しない真実』を教える講義の受講料は、通学コースが20万円、オンライン受講が7万円。6カ月間、計100時間の講義を『圧倒的に安すぎる価格設定』と宣伝し、約3200万円を得たのです」(参政党関係者)
■イタリアンレストランに総額39万5000円
気になるのはカキ集めた政治資金の使途だ。「講師料」「運営費」名目で神谷個人に計151万円を渡したほか、「飲食代」として東京・荒木町のイタリアンレストランに計5回、総額39万9500円を支払っていた。1回の支出額が10万円を超えることもあり、この店以外には四谷の中国・雲南料理店に1回8万4000円を払ったきり。
翌22年出版の「参政党Q&Aブック基礎編」で、神谷氏はGHQによって小麦が大量に輸入されるようになったとした上で「本来欧米人の間で食べられ続けていた食材」「日本人は小麦に対する耐性を、獲得していない」と主張。
神谷氏は19年の香港訪問時にも、自身のインスタグラムに巨大なピザを持つ写真を投稿。よっぽどイタリアンが好きなのか? 確認すべく前出のレストランに取材を申し込んだが、「その話はチョット」と断られた。
今年4月にユーチューブで「参政党はお金に関してはスーパークリーン」と豪語した神谷氏。政治資金で高額な飲み食いは自民党の金満政治家と変わらない。
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17日間の選挙戦で数えられないほどのヘイトを吐き散らかした参政党。そうした実態を当初から報じたのはTBS系「報道特集」や神奈川新聞くらいだという。大手メディアは生ぬるすぎるのでは?●関連記事【もっと読む】『参院選中に参政党「排外主義カルト」の実態をマトモに報じなかった大手メディアの生ぬるさ』で詳しく報じている。