1980年代トップアイドルとして名を知らしめ、「アイドル四天王」などといわれた南野陽子(58)が衰え知らずの人気ぶりを見せている。
デビュー40周年記念コンサートツアーのファイナル公演を迎えた21日の東京・J:COMホール八王子では、11月27日にNHKホールでの追加公演決定と発表し、往年のファンから大歓声を浴びたと報じられた。
「1985年のドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』の主役で大ブレークし、同年デビューの歌手でも、6枚目のシングル『楽園のDoor』から13枚目の『秋からも、そばにいて』まで8作連続でオリコンチャート1位を記録。最大ヒットとなった11枚目の『吐息でネット。』はカネボウの88年の春のイメージソングとしても流れ、南野がリップスティックをつかうCMともども、大きな話題となりました。中山美穂、工藤静香、浅香唯と並ぶ人気で『四天王』と呼ばれたのは80年代後半のことでしたね」
とは、元出版社アイドルウオッチャー。
「ナンノ(南野)は87年公開の主演映画『はいからさんが通る』で見せた大正ロマン風の衣装が注目を集め、大学の卒業式で女子学生のはかま姿が主流になる大きなキッカケをつくりました。以来、彼女のみならず往年のファンがずっとついているだけでなく、当時を知らない若者も『キラキラした時代』などとして、新たにポスターやブロマイドを集めたりしているんですよ」(同)
80年代ブームとも言われて久しいが、中古レコード市場に詳しい関係者によると、「当時のレコードやポスター、ブロマイドは変わらぬ人気ぶりで、保存状態や、直筆サイン入りなどの希少性によって高値がついています。一般的に中古のアイドルレコードは高くても2000円前後のところ、1万円以上で取引され、中森明菜のLP『スローモーション(初回盤)』などは約2万円もの値がついたこともあります」という。
当時こうしたアイドルを追っかけファンは中高年となり、80年代は遠くなるばかりだが、そうした元追っかけの50代サラリーマンは「青春時代の思い出や感情に深く結びついていて、年齢を重ねるほど愛しく、また近く感じられるんです」と言う。
■大盛況アイドルビジネスの舞台裏
かくして、人気の80年代アイドルだが、ビジネスとしてはどうなのか。某芸能プロデューサーが裏側を語る。
「私の知る限りの話ですが、簡単なイベントの司会などでも、本人を稼働させると、数十万円。
このブーム、当時のアイドルたちにとっても、輝かしい時代が続いているようだ。
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