米国とイスラエルによる対イラン軍事作戦をめぐり、戦闘終結協議の行方を世界が注視する中、ホワイトハウスでサプライズがあった。トランプ大統領夫人のメラニア氏が9日(現地時間)、単独会見。
それで、対イラン作戦の陰に隠れていたトランプ氏の性虐待疑惑が再燃。ますます先が読めない展開になってきた。
硬い表情で演台に立ったメラニア氏は「私と恥ずべきエプスタインを結びつける嘘は今日で終わらせなければならない」と切り出し、声明を5分あまり読み上げた。エプスタイン氏と友人関係だったことはない、自家用機搭乗も私有島渡航もない、被害者でもないなど、一切合切を否定。大統領夫人の単独会見は異例で、朗読を終えると質問には答えず大広間を後にした。
コトの発端は、米司法省が昨年末から段階的に開示している捜査資料「エプスタイン文書」だ。トランプ氏が2024年の大統領選でMAGA派の要求に応じて公開するとしたもののスットボケたため、連邦議会が開示を義務づける法律を可決した。文書にメラニア氏も登場し、「ニューヨークに戻ったら電話して」と共犯者に宛てたメールが出てきたほかエプスタイン氏とスキンシップする真偽不明の写真も出回り、夫婦ともども疑われている。
■名誉か、息子か、脅しか?
それにしても、なぜ今なのか。トランプ氏は声明内容を把握していなかったという。メラニア氏はトランプ三男のひとり息子を溺愛している。
国際ジャーナリストの春名幹男氏が言う。
「メラニア氏は否定したものの、旧知の仲だったエプスタイン氏からトランプ氏を紹介されたとの見方は根強い。自分の疑いを払拭したいのでしょうが、裏目に出た。トランプ氏にとってエプスタイン問題はアキレス腱。司法長官の対応に不満を募らせてクビにしたのもそうですし、無謀な対イラン作戦に突っ込んでいったのも目くらまし。罷免リスクゆえに神経をとがらせている。イランに対して〈文明が滅びる〉と脅したことでも弾劾訴追を求める声が高まっています。お膝元のフロリダ州議会下院補選で共和党は負けましたし、中間選挙に向けて人気も求心力も失うのは必至です」
トランプの脳内理論では、エプスタイン問題が収束しなければイランからは手を引けまい。協議がこじれるわけである。
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