【桧山珠美 あれもこれも言わせて】


「SUNDAYブレイク.」「上田晋也のサンデーQ」。今春スタートした日曜の新番組が揃いも揃ってつまらないのはどうしたものか。

新番組を標榜するからにはどこかに新しさを期待したいが、あるのは既視感のみ。どこかで誰かがやっていたものの寄せ集めの感じ。


 フジテレビ系朝7時からの「SUNDAYブレイク.」。MCは谷原章介、スペシャルキャスターはオズワルド伊藤俊介、キャスターが鈴木唯。谷原は3月まで朝の情報番組「サン!シャイン」のMCを務めていた。その実績を買われてといえば聞こえはいいが、誰がどう見たって「サン!シャイン」を退いてもらう代わりに用意した席では。


 その意味ではTBS系「アッコとジャンボ」と同じ。「アッコにおまかせ!」の長きにわたっての貢献に対する褒美、もしくは立ち退き料(?)として与えられたのが、「アッコとジャンボ」だろう。もっとも、こちらはこれまでスタジオにいたアッコがロケに出ているので、多少の新鮮味はあるが……。


 それに引き換え「SUNDAYブレイク.」ときたら。谷原がスーツからカジュアルファッションになったところで「それが何か」ってなもの。さらに初回ではオズワルド伊藤が遅刻するかしないかを話題にしていたが、そんなこと視聴者に興味ある? 「ひょうきん族」でビートたけしが来なかったというのとは次元が違うのだから。



和田アキ子の後番組「サンデーQ」は新鮮味なし

 その伊藤、ひな壇グセが抜けないのかやたら声を張るのもただうるさいだけ。そもそも伊藤に何を期待して起用したのか大いに謎だ。


 伊藤が売れない時代にキャバクラで働いていたのは有名な話で、そっちがらみの話をさせればめっぽう面白いが、日曜の朝にその得意分野を発揮できるわけもなく……。伊藤の起用は突如終了した「オールナイトフジコ」の代償か!?


 タイトルこそ「ブレイク」だが、“ブレイク”しないままフェードアウトしそうだ。


「上田晋也のサンデーQ」(TBS系)の最大の目的は和田に立ち退いてもらうこと。その意味で、当初の目的は果たしたが、そこにビジョンはなかったようで。結果的に、「サンジャポ」と似た毛色の番組をつくるという芸のなさ。


 初回はカズレーザーやヒコロヒー、中川安奈、DAIGO庄司智春らをゲストに石原伸晃らを専門家軍団という位置づけでキャスティングしていたが、どう見ても石原よりカズレーザーのほうが知識も能力もありそうに見える時点でこの構図は成り立たない。これなら、Mr.シャチホコに「アッコにおまかせ!」をやらせたほうが、よっぽど楽しめるのではないか。


 とはいえ、まだスタートしたばかり。これから面白くなると期待しつつ……。


(桧山珠美/コラムニスト)


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