2026年5月13日・フィリピン観光省は、国内で居酒屋チェーンを展開する企業と協力し、同国の多彩な食文化を広く紹介する大規模な観光促進キャンペーンを発表した。舞台となるのは、首都圏を中心に全国37店舗を展開し、手羽先料理で知られる「居酒屋革命 酔っ手羽」。
同店では5月20日から31日までの12日間、観光省後援による「酔っ手羽フィリピンフェア」が開催される。パスポートを持たずとも日本にいながらフィリピンの熱気と本場の味を堪能できる、食の国際交流を目的とした魅力的な催しだ。

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 背景には、日本の居酒屋文化が海外で高く受け入れられている現状がある。酔っ手羽を展開するS.H.N株式会社は昨年8月、フィリピン経済の中心地マニラ首都圏マカティ市に海外1号店を開業。オープン直後から現地の日本食ファンや家族連れ、ビジネスマンで連日満席となり、居酒屋の活気と名物手羽先料理が現地文化と見事に融合した。今回のフェアは、その成功を日本に逆輸入する形で企画され、観光省の強力なバックアップを得て、より本格的で親しみやすい異国体験の提供を目指す。

 目玉となる特別メニューは、フィリピンのソウルフードを酔っ手羽流にアレンジした創作料理だ。まず注目は、国民食アドボを手羽先で再現した「酔っ手羽流アドボ」(748円)。豚肉や鶏肉を醤油、酢、ニンニク、ローリエで煮込む家庭料理を、大ぶりな国産手羽先で仕上げた。ホロホロになるまで煮込まれた肉の旨みと、酢の爽やかな酸味が絶妙に絡み合い、家庭の温かさと居酒屋の技術が一皿に共演する逸品だ。

 続いて、屋台定番「クウェッ・クウェ」(638円)。うずら卵に鮮やかなオレンジ色の衣をまとわせて揚げた料理で、見た目のインパクトも抜群。
サクサク食感と一口サイズの手軽さがビールやハイボールにぴったりで、異国の屋台の賑わいを感じさせる。

 さらに「ギナタアン・マノック」(858円)も登場。鶏肉と野菜をココナッツミルクで煮込むフィリピン流シチューで、濃厚な甘みとスパイスのアクセントが調和する。女性や健康志向の客層にも喜ばれる味わいで、スタッフからも「感激的な美味しさ」と評判だ。

 これらの料理に合わせたいのが「カラマンシー・モヒート」(759円)。爽快な酸味と豊富なビタミンCを誇る柑橘カラマンシーを贅沢に使い、脂っこい料理の後に口をリセットしてくれる究極の食中酒だ。

 フィリピン観光省は現在「LOVE THE PHILIPPINES」を新スローガンに掲げ、景勝地だけでなく人々の温かさや文化、美食を世界に広めるキャンペーンを展開中。今回のコラボは、日本の居酒屋という生活に根付いた空間を通じてフィリピンの魅力を伝える絶好の機会となる。食を通じた異文化体験は、将来的な観光需要の掘り起こしにもつながると期待されている。

 開催期間は5月20日から31日までの限定12日間。仙台から熊本まで全国37店舗で実施される。初夏の訪れを感じるこの時期、暖簾をくぐればフィリピンの太陽のような明るさと美味しい笑顔が待っている。
パスポートを置いたまま、賑やかな居酒屋で南国の美食旅へ出かけてみてはいかがだろう。日本とフィリピン、二つの国の食への情熱が交差するこの祭典は、訪れる人々に忘れられない体験を提供するだろう。
【編集:Eula】
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