フィリピン・ルソン島パンパンガ州アンヘレス市で発生した大規模建物崩壊事故で、新たな詳細が判明した。市当局は、事故の主因を「建設中だった9階建てコンクリートビルの倒壊」と断定。
この崩落が隣接する格安宿「ウォーキンズ ホテル(Walkins Hotel)」など周辺施設を直撃し、甚大な被害をもたらした。

その他の写真:現地在住 桜田和也さん提供の写真

 事故は2026年5月24日午前3時(日本時間同4時)ごろ、同市中心街バリバゴ地区テオドロ通り11-13とオーク通り交差点付近で発生。前夜の豪雨による地盤の緩みと建設中ビルの強度不足が重なった可能性が指摘されている。

 現地在住の桜田和也氏提供の写真からは、瓦礫に覆われ損傷したウォーキンズ ホテルの側壁やベランダ、押し潰された「CONNELL’S」看板下の商業施設跡が確認できる。さらに、倒壊した電柱から外された変圧器(100kVA級)や切断電線の束が写っており、救助活動の障害となっている状況を裏付けている。電力会社は停電処理と安全確保の緊急作業を進めている。

 現場には大型クレーン車やトラックが投入され、瓦礫撤去が進むが、手作業に頼る場面も多く、二次災害の危険と隣り合わせの緊迫した作業が続いている。

 市当局の最新発表

 カルメロ・ラザティン・ジュニア市長と市災害リスク削減管理オフィス(ACDRRMO)は24日11時ごろ、最新情報を公表。これまでに計26人が救出または自力脱出した。内訳は建設現場から24人、隣接宿泊施設から外国人観光客を含む2人で、いずれも容体は安定している。

 一方、現場作業班長や地元発表によれば、倒壊当時、敷地内にはマニラ首都圏から到着した建設作業員や宿舎にいた家族らが多数滞在しており、依然15~40人が瓦礫下に取り残されている可能性がある。日本人宿泊客の安否確認を含む行方不明者の身元特定は難航が予想される。
市は全力で捜索・救助を展開するとともに、施工履歴や建築許可の適法性について緊急調査を開始した。
【編集:EULA】
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