夏の弁当づくりで、『酢を入れると傷みにくい』と聞いたことはありませんか。

確かに、酢を入れると食べ物は傷みにくくなります。

しかし、酢を入れれば食中毒の心配がなくなる、というわけではありません。

酢を上手に使うためのポイントを見ていきましょう。

酢の効果は防腐&静菌効果

酢には『防腐と静菌効果』があります。

これは、食べ物を傷みにくくし、菌が増えるのを抑える働きのことです。

ミツカンに聞いた! 夏の弁当で守るべき“3つのポイント”
黒酢の写真

※写真はイメージ

ミツカンによると、この効果は古くから経験的に知られてきたといいます。

夏の弁当に寿司や酢を使ったおかずを入れるのも、この働きを利用した昔ながらの工夫です。

食中毒菌に対する酢の抗菌作用は、学会誌の研究でも報告されています。

例えば、ハンバーグなどのひき肉料理では、たねの重さの約3%を目安に食酢を加えると効果的です。

150gのたねなら、小さじ1杯ほどで構いません。

酢に『基本の一手間』をプラス

大切なのは、酢はあくまで補助的な役割という点です。

酢を入れたからといって、それだけで食中毒を防げるわけではありません。

ミツカンに聞いた! 夏の弁当で守るべき“3つのポイント”
弁当の写真

※写真はイメージ

食中毒予防の基本について、農林水産省は次のように示しています。

・おかずは、しっかり中心部まで加熱することが大事です。

・水分が多いと細菌がふえやすくなりますので、おかずの汁気はよく切りましょう。

・長時間持ち歩くときは、保冷剤や保冷バッグを利用しましょう。

つまり、『食べ物に菌をつけない』『菌を増やさない』『菌をやっつける』これが、夏の弁当を守る基本です。

酢を使う時の基本の流れ

酢を使ったおかずを弁当に入れる時も、次の流れはしっかり守りましょう。

まず、おかずは中心まで加熱します。次に、しっかり冷ましてから蓋をしましょう。

温かいまま詰めると、蒸気が水滴になり、かえって傷みの原因になるからです。

そして、汁気はよく切ります。水分が多いと、菌が増えやすくなるためです。

揚げ物や焼き物など、もともと水分の少ないおかずを選ぶと、より安心できます。

ミツカンに聞いた! 夏の弁当で守るべき“3つのポイント”
弁当の写真

※写真はイメージ

持ち運ぶ時は、保冷剤や保冷バッグを使いましょう。

酢を使っても、温度を低く保つという基本は変わりません。

ミツカンに聞いた! 夏の弁当で守るべき“3つのポイント”
弁当の写真

※写真はイメージ

暑い季節もおいしく弁当を食べよう

酢は、夏の弁当の心強い味方ですが、主役はあくまで『加熱』と『冷却』そして『保冷』。

酢に頼りきらず、基本とセットで取り入れることが、暑い季節も弁当を安全に楽しむことにつながりますよ。

※本記事は出典元企業の許諾を得た上で掲載しております。

[文・取材/ブリジア 構成/grapeフード編集部]

編集部おすすめ