獰猛さをアピールする六角形のシングルフレームグリルに、優雅なファストバックラインを持つアウディA7スポーツバック。本国ドイツでマイナーチェンジを果たした最新のアッパークラスアウディが、ついに日本の道を走り出した。

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幸運にも、そのシリーズモデルであるRS7スポーツバックを試乗する機会に恵まれた。まずはアウディが生んだ最新鋭ドライバーズカーのルックスをご覧いただきたい。

美しさと野生の融合──「アウディRS7スポーツバック」フォトレポート

いつまでも自分でハンドルを握っていたい。そんなアクティブな大人たちにアウディが送る1台がRS7スポーツバックだ。

ボディサイズは全長5,010×全幅1,910×全高1,425mm。車重は2,050kg。市販車としては希有すぎるマットブラック塗装もチョイス可能で、大柄なボディが持つ肉感的なエクステリアを引き立てている。

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搭載されているエンジンは4,000cc V8TFSI。最大出力560PS(412kW)、最大トルク700Nmを誇る。さすがはRSの名を持つモデルといえる。

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ヘッドライト・ウインカーはすべてLED。直線基調なコンビネーションに鋭角な印象を強く受ける。

A8ゆずりのマトリクスLEDヘッドライトシステムを採用し、ハイビーム使用時に先行車や対向車には光を当てないよう、自動的に照射範囲をコントロールする。またナイトビジョンアシスタントと連動して歩行者の存在を察知し、点滅するマーカーライトも組み込まれている。

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テールエンドには自動昇降式のリアスポイラーを装備。

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なだらかなルーフラインに繋がるキャッチなアイコンにもなっている。

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リアコンビネーションランプは上部にウインカー、下部にブレーキランプ、中央にテールランプが備わる。テールランプは矢のようなデザインとなり、後続車からの視認性が高い。

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テールゲートを開くと広大なラゲッジスペースが広がる。リアシートを畳むことでキャパシティはさらに広大に。横幅は狭いが、スタンダードなスポーツギアやスーツケース、ゴルフバックならば難なく収納できる。

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テールゲートは高い位置まで上がる。ボタンで開閉操作ができるとはいえ、立体駐車場などでは扱いに気をつけたい。

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1969年に発表されたAudi 100 Coupé Sをデザインモチーフとしているリアセクションのフェンダーが、実にグラマラスでセクシー。

質実剛健なイメージの強いドイツ車というかは、古きイタリア車やその影響を色濃く受けた初代フェアレディZの雰囲気も醸している。

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足下をまとめるのは20インチの鍛造ホイール。タイヤは275/35R20。2トンを超える車重でありながら0-100km/h加速3.9秒というパワーを受け止めるには大径のブレーキディスクが欠かせない。ゆえの20インチ標準装備ということだろう。

A7/S7スポーツバックと比べると、ハイグロスブラックハニカムなシングルフレームグリル、大口径なマフラーエンドなど、どの角度から見てもマッシブなデザインを持つRS7スポーツバック。ド迫力なハイエンドスポーツセダンを求めるなら迷うことはない。

(武者 良太)

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